【最新アップデート解説】GPT-4とGPT-3.5-turboの新機能がリリース!!
今回は、先日OpenAIが発表したAPIのアップデート内容について解説します。今回のアップデートでChatGPT APIをよりサービスに使用しやすくなったり、使用料の値下げがあったりと開発者にとっての朗報ばかりの内容でした。また、新しくリリースしたGPT-4とGPT-3.5-turboの新機能についても解説しています。
目次
Chat Completions API の新しい関数呼び出し機能
すための引数を含むJSONオブジェクトを出力することができるようになりました。これにより、外部ツールやChatGPT APIの機能をよりシームレスに結びつけることができます。これらの詳細を順を追って解説していきます。
プロンプトに関数を組み込める
アップデートされたモデルは、関数の呼び出しが必要な場合に検出し、関数の実行結果に基づいた回答をJSON形式で返します。これにより、ChatGPT APIを使う際、開発者はより構造化されたデータを取得することができます。
例えば、チャットボットに外部ツールを使用した機能を追加したり、メールを送信するための関数呼び出しに変換したりすることができます。
プロンプトをリクエストやクエリのフォーマットに変換できる
さらに、入力されたプロンプトをAPIを呼び出すためのリクエストやデータベースクエリに変換することも可能です。例えば、「今月のトップ10の顧客は誰か」という質問を内部APIの形式に変換したり、「先月はA社に何件の注文があったか」という質問をSQLクエリに変換したりすることができます。
この機能のおかげで、ユーザーの細かい要望柔軟に対応できるサービスの開発が可能になります。
注意点
ただし、OpenAIは「関数呼び出しの安全性にはまだ課題がある」と使用上の注意を呼びかけています。これらの機能は、信頼性の低いデータがモデルに意図しない動作を指示する可能性があるそうです。そのため、開発者はアプリケーションを保護するために、ユーザー確認手順を含めることが推奨されています。
gpt-3.5-turboの新しい16Kコンテキストバージョン
今回のアップデートで新しくリリースされたgpt-3.5-turbo-16kは、gpt-3.5-turboの4倍のサイズのデータの入力を2倍の価格で使用することができます。
日本語は他の言語に比べ、トークン数がかかりやすい言語のため、日本でChatGPT APIを使用して開発をしている方には今回のアップデートで一番魅力を感じる要因かもしれません。
最先端の埋め込みモデルでコストを 75% 削減
エンべディング
OpenAIは、大量の情報からユーザーの入力に関連する情報を抽出するためのエンべディング(Embedding)用のAPIを提供しています。今回のアップデートで、最も人気のあるエンベディングモデルtext-embedding-ada-002の値下げが発表されました。以前よりも使用料が75%も引き下げられ、1Kトークンあたり0.0001ドルで使用できます。
gpt-3.5-turbo
皆さんがChatGPT APIで一番よく使うであろうgpt-3.5-turboも今回値下げの対象になりました。
今回のアップデートで使用料が25%も引き下げられ、1K入力トークンあたり0.0015ドル、1K出力トークンあたり0.002ドルで使用できるようになりました。この計算によると700ページ分の本を僅か1ドルで処理できるようになるみたいです。
今回リリースされたgpt-3.5-turbo-16kは、1K入力トークンあたり0.003ドル、1K出力トークンあたり0.004ドルで使用できます。
おわりに
今回のアップデートは、ChatGPT APIを日頃からよく使う私にとってとても魅力的な内容でした。皆さんも是非参考にしてみてください。