AI
2023/07/13
飯沼 佑太

【AIエンジニア必見】Stable Diffusion web UIをGoogle Colaboratoryで環境構築してみた

この記事では、Stable Diffusion web UIをGoogle Colaboratoryでセットアップする手順を具体的に説明し、モデルのダウンロードや実行手順を紹介します。この環境構築により、Stable Diffusionを簡単かつ便利に利用できるようになります。

Stable Diffusion web UIとは??

Stable Diffusionとは、ユーザーが入力したテキストからオリジナルの画像を自動で生成してくれるAIです。他の画像生成AIツールに比べカスタマイズ性や拡張性が高いことから、近年注目を集めています。しかし、APIやアプリケーションとして提供されているわけではなく、Stable Diffusionを使うには開発環境の構築を自らで行う必要があります。また、ユーザーが設定しないといけないパラメータ等も他のツールより多くあり、非常に利用ハードルが高い問題を抱えています。このようなStable Diffusionの利用ハードルを下げるために開発されたのがStable Diffusion web UIです。Stable Diffusion web UIは、ブラウザをインターフェースとして利用して、AIによる画像生成を行うことができるツールです。

開発環境の作り方

まず、GitHubから環境構築に必要なプログラムのリンクを取得していきます。下記リンクからGitHubにアクセスし、下記図の①の検索バーで「Stable Diffusion」と入力し、検索します。



そうすると、下記画像のように、Stable Diffusionに関するリポジトリがたくさん出てきます。この中から、②の「TheLastBen/fast-stable-diffusion」をクリックします。



そうすると、下記図のような画面に遷移します。③の「Code」をクリックすると、ナビゲーションバーが出てくるので、④の赤線で囲めれているHTTPSのリンクをコピーしてください。



次に、ブラウザでGoogle Colaboratoryを検索します。下記図の赤線で囲まれた箇所をクリックしてください。



すると、下記図のようなノートブックの設定画面に遷移します。このメニューで⑤の「GitHub」を選択し、⑥の入力欄に先ほどコピーしたTheLastBen/fast-stable-diffusionのhttpsから始まるリンクをコピペして⑦のボタンをクリックします。



すると、下記図の⑧のようにリポジトリを選ぶメニューバーが出てくるので、この中から「TheLastBen/fast-stable-diffusion」を選択します。



すると、下記図のように選択したリポジトリにあるノートブックファイルの一覧が出てくるので、この中から⑨の「fast_stable_diffusion_AUTOMATIC1111.ipynb」を選択します。



すると下記図のように、fast_stable_diffusion_AUTOMATIC1111.ipynbが開きます。これでも開発はできるのですが、モデルの追加や追加学習ができないので、自身のドライブ環境に移行します。



下記図の左上の「ファイル」をクリックし、「ドライブにコピーを保存」をクリックします。



すると、自身のドライブ環境に移行することができます。次に、このノートブックにあるプログラムを実行していきます。このノートブックは6つのブロックで構成されています。まず、「Connect Google Drive」と「Install/Update AUTOMATIC111 repo」、「Requirements」を実行します。



次に、「Model Download/Load」を実行します。この時、Model_Versionのメニューバーから今回使うモデルのバージョンを選択します。このモデルは基本的に新しい方が画像生成の精度が高いので、一番新しいものを選んでください。今回は「V2.1-768px」を選択します。



その後、残りのブロックの「ControlNet」と「Start Stable-Diffusion」を実行します。Start Stable-Diffusionを実行してしばらく経つと、➉の箇所にリンクが発行されます。



先ほどのリンクをクリックすると下記図のようなStable Diffusion web UIのアプリケーション画面に遷移します。これで開発環境の構築は完了です。

おわりに

今回は、Stable Diffusion web UIをGoogle Colaboratoryを使って環境構築するやり方を説明しました。このアプリケーション画面であれば、Stable Diffusionを簡単に使えるため、非常に便利です。ただ、画像生成は非常に計算リソースがかかるためGoogle Colaboratoryの課金プランを使用することを推奨します。皆様もぜひ使ってみてください。

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