BI
2024/03/14
與田 龍人

6つの注目BIツール比較:Looker、Looker Studio、Tableau、Redash、Streamlit、QuickSightを解説

近年、データ分析の重要性がますます高まる中、データを可視化し、ビジネスに役立てられるツールが求められています。そこで今回は、2024年最新版として、Looker、Tableau、Redash、Looker Studio、Streamlit、QuickSightの6つの注目BIツールについて、公式ドキュメントなどを参考に、メリット・デメリット、ユースケースなどを詳細にまとめました。

はじめに

近年、データ分析の重要性がますます高まる中、データを可視化し、ビジネスに役立てられるツールが求められています。そこで今回は、2024年最新版として、Looker、Tableau、Redash、Looker Studio、Streamlit、QuickSightの6つの注目BIツールについて、公式ドキュメントなどを参考に、メリット・デメリット、ユースケースなどを詳細にまとめました。

1. Looker:Google Cloud Platformと統合されたエンタープライズ向けBIツール

メリット



  • Google Cloud Platformとのシームレスな統合: データ分析とクラウドプラットフォームを一体化することで、データの収集、処理、分析、可視化まで一貫したワークフローを実現できます。

  • 強力なデータモデリング機能: データの構造を定義し、ビジネスロジックを組み込むことで、複雑なデータ分析を効率的に行えます。

  • エンタープライズレベルのセキュリティとガバナンス: 高度なセキュリティ機能とデータガバナンス機能により、企業内の重要なデータを安全に管理できます。


デメリット



  • 費用が高い: 他ツールと比較すると、導入費用とランニングコストが比較的高いです。

  • 学習曲線が steep: 初心者にとって、使いこなすまでに時間がかかる場合があります。


ユースケース



  • 大規模なデータ分析: 複数のデータソースを統合して、複雑な分析を行う必要がある場合。

  • エンタープライズレベルのセキュリティとガバナンスが求められる場合: 金融機関や医療機関など、データの安全性と信頼性が重要な業界で利用されます。


引用:cloud.google.com


 



2. Looker Studio:Lookerの簡易版で手軽にデータ分析

メリット



  • Lookerの機能を簡易版で提供: Lookerの主要な機能を低価格で利用できます。

  • 使いやすいインターフェース: Lookerよりもシンプルなインターフェースで、初心者でも簡単に使い始められます。

  • Google Cloud Platformとの統合: Google Cloud Platformと連携することで、データ分析とクラウドプラットフォームを一体化できます。


デメリット



  • Lookerよりも機能が少ない: データモデリング機能など、Lookerにはある機能が省略されています。

  • エンタープライズ向けではない: 大規模なデータ分析や高度なセキュリティ機能には対応していないため、エンタープライズレベルの環境には不向きです。


ユースケース



  • Lookerを試してみたい: Lookerの機能を試してみたい個人やチームに最適です。

  • 小規模なデータ分析: 複雑なデータ分析ではなく、簡単なデータ分析を行いたい場合に役立ちます。


引用:https://www.linkedin.com/pulse/6-ga4-looker-studio-templates-you-should-try-hate-ivan-palii-nypkf



 


3. Tableau:使いやすく多彩なビジュアライゼーションが魅力のBIツール

メリット



  • 直感的なインターフェース: ドラッグアンドドロップ操作で簡単にデータ分析を行い、ダッシュボードを作成できます。

  • 多様なビジュアライゼーション: 棒グラフ、折れ線グラフ、散布図など、豊富なビジュアル表現でデータをわかりやすく可視化できます。

  • 幅広いデータソースへの対応: データベース、CSVファイル、クラウドサービスなど、様々なデータソースからデータを取り込むことができます。


デメリット



  • データ量が大きくなると処理速度が遅くなる: 大量のデータ分析には向いていない場合があります。

  • 費用が高い: 個人利用にはやや高額な価格設定です。


ユースケース



  • 個人や小規模チームでのデータ分析: 手軽にデータ分析を始めたい個人やチームに最適です。

  • ダッシュボード作成: データ分析結果をわかりやすく共有したい場合に役立ちます。


引用:www.flerlagetwins.com



4. Redash:オープンソースでコストを抑えたBIツール

メリット



  • オープンソース: 無料で利用できるため、コストを抑えたい場合に最適です。

  • SQLクエリでデータ分析: データ分析の専門知識を持つユーザーが、SQLクエリを使って柔軟に分析できます。

  • 活発なコミュニティ: オープンソースコミュニティによるサポートが充実しており、情報収集や問題解決に役立ちます。


デメリット



  • インターフェースがシンプル: 初心者にとって、使いづらいと感じる場合があります。

  • エンタープライズ向けではない: 大規模なデータ分析や高度なセキュリティ機能には対応していないため、エンタープライズレベルの環境には不向きです。


ユースケース



  • 個人や小規模チームでのデータ分析: コストを抑えながらデータ分析を始めたい個人やチームに最適です。

  • SQLクエリによるデータ分析: データ分析の専門知識を持つユーザーが、詳細な分析を行う場合に役立ちます。


引用:github.com



5. Streamlit:Pythonでデータ分析アプリ開発

メリット



  • Pythonで開発: Pythonの知識があれば、自由にデータ分析アプリを開発できます。

  • コードベースで柔軟性が高い: 独自の機能やデザインを自由に実装できます。

  • 無料で利用可能: 個人利用やオープンソースプロジェクトであれば、無料で利用できます。


デメリット



  • インターフェースのデザインが難しい: HTML/CSSの知識がないと、見栄えの良いインターフェースを作成するのが難しい場合があります。

  • エンタープライズ向けではない: 大規模なデータ分析や高度なセキュリティ機能には対応していないため、エンタープライズレベルの環境には不向きです。


ユースケース



  • データ分析アプリ開発: 独自の機能やデザインを備えたデータ分析アプリを開発したい場合に役立ちます。

  • プロトタイピング: データ分析のアイデアを素早く形にしたい場合に役立ちます。


引用:blog.streamlit.io



6. QuickSight:AWSと統合されたコストパフォーマンスの高いBIツール

メリット



  • AWSと統合: AWSサービスと連携することで、データ分析とクラウドプラットフォームを一体化できます。

  • 費用が安い: LookerやTableauと比較すると、導入費用とランニングコストが比較的安価です。

  • 使いやすいインターフェース: ドラッグアンドドロップ操作で簡単にデータ分析を行い、ダッシュボードを作成できます。


デメリット



  • LookerやTableauよりも機能が少ない: データモデリング機能など、高度な機能が制限されています。

  • エンタープライズ向けではない: 大規模なデータ分析や高度なセキュリティ機能には対応していないため、エンタープライズレベルの環境には不向きです。


ユースケース



  • AWSユーザー: AWS環境でデータ分析を行いたいユーザーに最適です。

  • コストを抑えたデータ分析: コストを抑えながらデータ分析を始めたい個人やチームに役立ちます。


引用:https://aws.amazon.com/quicksight/



まとめ

2024年最新版として、6つの注目BIツールについて詳細に解説しました。それぞれメリット・デメリット、ユースケースが異なるため、ニーズに合ったツールを選ぶことが重要です。


上記の内容を参考に、ぜひ最適なBIツールを見つけてデータ分析を推進してください。


 


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