【Looker Studio】期間設定の基本からクロスフィルタリングを使った応用までの方法を解説!

Looker Studioで一年間やひと月の期間設定をコントロールフィールドで行うと、いちいちカレンダーから月初と月末の日を指定しなければならず地味に面倒、、、なんてことはないでしょうか。
本記事では、基本の期間設定コントロールの設定方法から、別のコントロール機能やクロスフィルタリング機能を利用して、少ないクリックで簡単に期間設定のフィルターをかける方法を解説します。
期間設定の種類とメリット・デメリット
今回ご紹介する期間設定の方法は以下の3つです。
・期間設定コントロール(基本の期間設定)
・プルダウンリスト
・クロスフィルタリング
どのような期間設定に適しているかをまとめた表が下のものです。
具体例1.
2023年5月に期間設定したい場合、すべての方法で期間設定ができます。
ただし、期間設定コントロールを使用すると、カレンダーから月の初めの日と終わりの日をいちいち選ぶのが面倒になることがあります。
そのため、それ以外の二つを利用することをお勧めします。
具体例2.
2023年の5月と2024年の1月を設定したい場合、選べるのはプルダウンリストです。
期間設定コントロールでは連続する期間しか設定できず、クロスフィルタリングは一つの月や日、年しか選択できないので注意が必要です。
具体例3.
月ではなく日付で期間を細かく設定したい場合、期間設定コントロールがお勧めです。
どの方法にもメリット・デメリットがあり、複合で活用することも可能なので、どのように期間設定を行いたいかを考えながら、ダッシュボードにあったものを選択してください。
基本の期間設定
Looker Studioで一番基本の期間設定として挙げられるのは、コントロールの期間設定です。
以下で設定の方法と使用方法を記載します。
1. コントロールを追加から期間設定クリックし、任意の場所へ追加
2. デフォルトの日付範囲を設定する
フィルターを設定しなくても、デフォルトでこの期間のデータでグラフの表示を行ってくれるのがデフォルトの日付範囲設定です。
デフォルトでは「自動期間」となっており、いまいち範囲設定がわかりにくい、、、という問題にならないためにも変えておくことをお勧めします。
追加した期間設定のコントロールをクリックし、プロパティの設定からデフォルトの日付範囲を設定します。
これでフィルターを設定しなくても、デフォルトでこの期間の表示を行ってくれます。
今回は「今年の初めから今日まで」を選択しましたが、
・カレンダーの日付をクリックすることで任意の期間を設定
・前四半期といった期間をデフォルトに設定
・デイリーで更新される今日に設定
など、様々な設定ができます。
最後に適応ボタンを押して、デフォルトの日付範囲設定は完了です。
6. 期間設定を反映させたいグラフを設定する
デフォルトで期間設定のコントロールフィルターがかかるようにグラフは設定されているので、期間設定をいじっていなければここはとばしてしまって構いません。
6.1. 期間設定のコントロールを反映させたいグラフをクリック
6.2 プロパティの設定からデフォルトの日付範囲を「自動」に設定する
※使用しているデータソースに日付が入っていないと反映されませんので、もし反映されない場合はそちらを一度ご確認ください。
5. フィルーター機能で一時的に期間設定をする
ここでは利用フェーズの説明を行います。
設置した期間設定のコントロールをクリックし、任意の期間を設定します。
プルダウンリスト
以下で設定の方法と使用方法を記載します。
1. コントロールを追加からプルダウンをクリックし、任意の場所へ追加
おすすめは2つ横並びで追加することです。
こうすることにより、年と月を選択できるようになります。
年度や日、曜日といったフィルターもかけたい場合はその数分だけプルダウンを追加してください。
2. プルダウンを日付に設定する
2.1. 追加したプルダウンのコントロールをクリックする
2.2. コントロールフィールドに日付を設定する
指標は設定したい方のみ入れていただき、無くても問題ない方は外してしまって問題ありません。
3. 日付のデータ種類を変更する
ここでは年、月を期間設定したい場合を想定して行います。
3.1. 日付の左側のカレンダーマークをクリック
3.2. データの種類をクリック
3.3. 日付と時刻から、年を選択する
4. もう一つのプルダウンのコントロールも、コントロールフィールドに日付を設定し、データの種類を月にする
最終的にこのようなコントロールが完成します。
年、月、曜日など、細かく選択していけば2024年5月水曜日といったフィルタイングが可能になります。
クロスフィルタリングとは
Looker Studio上のクロスフィルタリング機能とは、
1 つのグラフを操作し、その操作内容をレポート内の他のグラフにフィルタとして適用できる機能
のことです。
具体的にダッシュボード上で利用すると、以下のようになります。
上の期間グラフから月を選択
↓
上のグラフで2024年8月を選択したことにより、下の円グラフも2024年8月のデータを期間設定の範囲にして表示されています。
まとめ
作成するBIにそった期間設定のコントロールを設置することで、直感的に操作できるわかりやすいBIの作成が可能になります。
ご自身の作るBIにそった期間設定を選択してみてください!