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[Duet AIシリーズ]AI系プロダクトの比較〜Duet AI for Google WorkspaceとMicrosoft 365 Copilot〜

はじめに

今回はAI系プロダクトのDuet AI for Google WorkspaceとMicrosoft 365 Copilotの機能を比較していきます。業務に欠かせないツールにAIが搭載されるとどのように変化するか、イメージを膨らませながら御覧ください。

また本サイトではDuet AIに関して、他にも様々な記事があります。「面白そう!」と思われた方は是非読んでみてください!

[Duet AIシリーズ導入]Duet AI for Google Workspaceを使い始める前に

[Duet AIシリーズ]Duet AIをGmailで試してみた

[Duet AIシリーズ]Duet AIをGoogle ドキュメントで試してみた

[Duet AIシリーズ]Duet AIをGoogle スライドで試してみた

[Duet AIシリーズ]Duet AIをGoogleMeetで試してみた

[Duet AIシリーズ]Duet AIをスプシで試してみた

それでは本編に入りましょう。

Duet AI for Google Workspaceとは

Duet AI for Google Workspace は、Google 社が提供する生成AIの追加機能です。 本機能を追加すると、Google Workspace のGmail、ドキュメント、スライド、スプレッドシート、Meet などのすべてのアプリに生成AI機能が搭載され、業務を更に効率化することができます。

Microsoft 365 Copilotとは

Microsoft 365 Copilot は、OpeAIのGPT-4をベースにしたモデルを Teams、Word、Excel、PowerPoint、Outlookなどの各Officeアプリケーションに組み込み、生産性を更に上げるサービスです。そして Microsoft 365 Copilot 他のプロダクトとの違いは、企業で使われることを前提に作られたプロダクトということです。

各種機能の比較

ここからは、これらのプロダクトでよく使われる機能がそれぞれどう変わるのかを比較しながら見ていきましょう。

料金

Duet AI for Google Workspace

Duet AI in Google Workspaceは、1ユーザーあたり月額4,080円、または年間プランで月額3,400円で利用可能です。

Googleの公式から申し込めば14日の間試しに使うことができるので、是非気軽に利用してみてください。

ただし、Duet AI in Google Workspaceを利用するには特定のGoogle Workspaceのアカウントが必要となり、そのアカウントの利用料金も別途発生します。利用できるGoogle Workspeceのプランは以下のとおりです。

  • Google Workspace ビジネス スタンダード
  • Google Workspace ビジネス プラン
  • Google Workspace フロントライン スタンダード
  • Google Workspace フロントライン プラン
  • Google Workspace Enterprise Essentials
  • Google Workspace Enterprise Essentials プラス
  • Google Workspace エンタープライズ スタンダード
  • Google Workspaceエンタープライズ プラス
  • Google Workspace for Education の基礎
  • Google Workspace for Education スタンダード
  • Google Workspace for Education プラス

Microsoft 365 Copilot

Microsoft 365 Copilotは、1ユーザーあたり月額30ドルで利用可能です。

ただし、Microsoft 365 Copilot を利用するには特定のプランを利用している必要がある、その利用料も別途発生します。利用できるプランは以下のとおりです。

  • Microsoft 365 E3
  • Microsoft 365 E5
  • Microsoft 365 Business Standard
  • Microsoft 365 Business Premium

チャットツール

Google Chat

Duet AI for Google Workspace を利用することによってGoogle Chatがより便利になります。Duet AIがアプリ内の会話からアップデートや予測などの情報をしてくれます。更には、スペースで共有されているドキュメントや見逃した会話の要約などの機能があります。

Microsoft Teams チャット

Microsoft Teams チャットでCopilotを利用すると、プロンプトで現在開いているチャットで何があったかなどのハイライトや決定を抽出して表示することができます。チャット内の画像やファイルは参照することはできませんが、チャットを遡って見返す作業が格段にしやすくなります。

メール

Gmail

GmailとGoogleドキュメントにはHelp Me Writeという機能が提供されており、Gmailではコマンドを入力するだけで、メールの文章を作成したり、本文の長さを変更することができます。

しかし、2023年9月26日現在では日本語に対応していないため、本文の出力やコマンドの入力も英語で行わなければならないことに注意が必要です。

Copilot in Outlook

メールでCopilotを利用することで、メールの作成をAIに任せることができます。本文のトーンや文章量もボタン一つで変更でき、次の会議の日程や資料も添付させることが可能です。

ミーティング

Google meet

Google meetでDuet AIを活用すると、会議の際のメモに必要がなくなります。例えば、会議に遅れて入ってきた人がいる場合にも、AIが自動でサマリーや議事録を取ってくれているためスムーズに会議に参加することが可能です。他にもリアルタイムで言語を翻訳してくれるため、言葉の壁を気にせずに会議をすることもできます。

また、背景をAIが生成してくれる機能もあります。簡単なプロンプトで画像を生成してくれるので、相手に合わせた適切な画像を背景にすることができそうです。

Copilot in Teams

TeamsでCopilotを利用することで、AIが自動で議事録やサマリーをまとめてくれます。会議に遅れて参加しても、「ここまでの話をようやくして」と指示をすることによってスムーズに会議に参加することが可能です。それ以外にも、会議のアウトラインを考えてくれたり、話し忘れた議題はないかという確認も行うことができます。

プレゼンテーション

Googleスライド

GoogleスライドでDuet AIを利用することで、以前よりもスムーズにスライドを作成することが可能になりました。チャットボットに作成してほしいスライドを文字で指示すると、ドライブなどから必要なデータを探してきて、自動的にスライドを作成してくれます。

他にも、スライドに適した画像をAIに生成してもらうことができるそうです。

Copilot in PowerPoint

CopilotをPowerPointで活用することによって、WordからPowerPointへの形式の変換を行うことができます。それ以外にも、アニメーションの指示やスライドに適した画像の生成もおこなってくれます。

指示も簡単で、「デザイン性を対してほしい」などの大雑把な指示でも対応してくれます。

表計算

スプレッドシート

Help me organizeという項目が追加され、スプレッドシートでやりたいことを入力することで様々なテンプレートを作成することができます。作成する際にダミーデータが作成されるので、自社の情報が漏れることなどなく、安心して利用することができます。

Copilot in Excel

ExcelでCopilotを活用すると、適切な関数の提案やセルの操作を行うことができます。それ以外にも入力した数値を分析し、次に行うべきアクションや特徴を出力してくれます。

テキスト資料

Googleドキュメント

Googleドキュメントでは、Help Me Write機能を使ってDuet AIにコマンドを与ることで、本文を作成することや、たたき台を作成することができます。一度生成された文章は、ボタン一つでトーンや長さを調節することができます。

Copilot in Word

文章のたたき台の作成や、構成チェック、文章の圧縮や拡張を行うことができます。AIで文章についての作業をする際に課題となっていたトークンの制限がなければ、革新的な機能になりそうです。

AI

Duet AI for Google Workspace

Duet AIはGoogleが開発したPaLM2という言語モデルがベースとなっています。PaLM2は、Googleがこれまで使用していたLaMDAと呼ばれる言語モデルと比較して、文章の生成やコードの生成、数式の処理や推論といった分野に対して大幅に強化されているのが特徴です。

Microsoft 365 Copilot

「GPT-4」がMicrosoft製品に搭載 Microsoft 365 Copilotに搭載されているLLMはGPT-4がベースとなっています。

日本語対応

Duet AI for Google Workspace

Duet AIは現時点では英語しかサポートしていません。質問や回答も英語となります。順次他言語もサポートしていくとのことですが、具体的な日付は発表されていません。

Microsoft 365 Copilot

日本語版のリリース時期については、Microsoftから明確に発表されたわけではありませんが、2023年9月26日からWindows 11の無償アップデートとして提供されるため、その日から日本語版でも利用できると予想されます。

リリース日

Duet AI for Google Workspace

Duet AI for Google Workspaceのリリース日は2023年8月30日であり、すでに使うことができます。

Microsoft 365 Copilot

Microsoft 365 Copilot は、2023年9月26日からWindows 11の無償アップデートとして提供されます。Windowsユーザーであればすでに使うことができるようです。

 

まとめ

今回はDuet AI for Google WorkspaceとMicrosoft 365 Copilotについて、様々な観点から比較しました。どちらを使うか迷っている方や興味があった方々へ、少しでも参考になればとても嬉しいです!最後まで読んでくださりありがとうございました。

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