1月11日から日本でもサービスが開始されたTwitterの有料サービス「Twitter Blue」。企業アカウントの管理者視点から、新サービスの利点について説明します。
1月11日から日本でもサービスが開始されたTwitterの有料サービス「Twitter Blue」。企業アカウントの管理者視点から、新サービスの利点について説明します。
目次
Twitterの有料サービス「Twitter Blue」とは何か
これまで海外向けに提供されており、日本から申請するには米国のAppleアカウントを準備するなど煩雑だった「Twitter Blue」。2023年1月11日(水)からは、日本からでも手軽に申し込めるようになったわけですが、今一度、サービスの概要などについて、法人アカウントが利用する視点で説明しておきます。
●加入条件
「アカウント登録後90日以上経過しているアカウント」かつ、「3日以内にプロフィール画像、表示名またはユーザー名を変更していない」ことだけ。この条件を満たしてさえいれば、申し込む条件は満たしています。
●利用料金
申込み方法は2つ。1つはPC用のWebブラウザからの申込みで、もう1つはiPhone用Twitterアプリ経由での申込み。Android用Twitterアプリからの申込みはできません。
金額はPCブラウザからなら980円/月ですが、iPhoneアプリ経由だとアップルの手数料分が増額されているのか、1380円/月となっています。このため、iPhoneでの利用が中心の人でも、申込みはPC用Webブラウザ経由で申請するのがお勧めです。月に400円差だと、年額だと4800円もの差になってしまうのでご注意を。
有料ユーザーだけの新機能/投稿関連
1)アカウント名横にチェックマーク
これまでTwitterが認定した公式ユーザーだけに提供されていたチェックマークを、有料ユーザー全員に表示することになりました。
このチェックマークが付いたアカウントは「公式」感を強調できるため、法人ユーザーには加入するメリットが大きいでしょう。
ただしチェックマークの付与は、なりすましアカウントなどで悪用されることを防ぐためか、Twitter社による認証が必要です。このため、加入後すぐには付与されません。
2)ツイートの再編集
投稿後30分以内であれば、ツイートしたテキストを最大5回まで修正できます。ツイート後すぐに誤字を見つけた場合など、再投稿せずに済みます。
3)ツイート取り消し
送信ボタンを押すと「今すぐ送信」「取り消す」という2つのボタンが表示されるようになります(表示時間は設定可能)。これで誤って「送信」ボタンをクリックしてしまうミスが防げます。
4)高品位動画を投稿可能
今まで140秒に限定されていた動画ファイルをアップロードを、最長60分まで延長。動画の解像度もHD解像度に対応します。
5)ツイートの優先表示 ※現在は未実装
企業アカウントとしては最大の魅力とも言える、ツイートの優先表示機能が実装(される予定です)。Twitterのタイムラインでは独自アルゴリズムによって表示されない投稿もありますが、Twitter Blue加入者のツイートはフォロワーのタイムラインに必ず表示されるほか、ツイート検索でも優先的に表示されます。
これはTwitterを商用で利用している企業アカウントにとっては露出を増やす効果がありますが、現在は未実装で、実装時期も明かされていないのが気になります。
申し込むのは、この仕様が実装されてからでも遅くはないかもしれません。
有料ユーザーだけの新機能/閲覧関連
6)広告表示量が半減
タイムライン内に流れていた広告の表示量を半分にできます。非表示じゃないんですよね。
7)ブックマークのフォルダ分け
これまでブックマークしたツイートはすべて同じフォルダ内に表示されていましたが、複数のフォルダを作成し、分類できるようになります。
8)強調色の変更
URLの文字装飾や通知などで使われるアクセントカラーを変更できます。
9)アプリアイコンの色変更
通常は青いTwitterアイコンを、8種類の中から選べるようになります。
10)ナビメニューのカスタマイズ
アプリ下部に表示されているメニューの順番や内容をカスタマイズできます。
11)プロフィール画像にNFT画像
NFT画像を所有している場合、その画像をプロフィール画像として設定できます。
個人ユーザー視点では月額980円の価値があるかは微妙だが、法人ユーザーは加入してみては?
Twitter Blueの魅力は前述した1~5の投稿関連が中心というのが個人的な感想です。
6~11は閲覧時の機能ですし、劇的に使いやすくなるというわけでもなさそうだからです。
ですが法人アカウントとしては、有償バッジは公式アカウントであることをイメージ付けられますし、検索時に優先的に過去ツイートが表示されるようになるということは大きな利点です。
現在はまだ個人名義からの申込みフォームとなっているため、企業利用する場合には担当者が申請し、月額料金を勤務先に経費として申請することになるかと思います。
ご興味があればぜひご一考を。