データ分析
2024/10/10
佐藤 啓

Looker Studioでデータの反映に時間がかかる時の対処法

Looker Studioでデータ反映が遅い原因がBigQuery接続にある場合の対処法を紹介。テーブル再作成やUNIONテーブルの接続方法を解説し、反映速度を改善します。

はじめに

Looker Studioでデータの反映が遅い時はチャート数やデータ量など様々な原因が考えられます。今回はBig Queryとの接続を原因とした対処法をご紹介します。

原因

テーブルと BigQueryの接続が原因の場合、接続が不安定な状態だとデータの反映に時間がかかります。そのため、一度接続を切る必要があります。結論として、Big Queryの接続が原因の場合は、接続をしなおします。テーブルを削除して再度作成することで再接続され、Looker Studioでの反映が速くなります。

CASE別対処法

<CASE1: 通常の場合>


上述した通り、テーブルが1つの場合は作成しなおすことで、不安定だった以前の接続が切れて、再度接続され、データの反映速度が改善されます。


<CASE2: UNIONしたテーブルの場合>


Big Queryに複数のデータを取り込んで各々テーブルを作成し、それらをUNIONした場合は、1つのテーブルのみ削除して作成しなおしても改善されません。全てのテーブルを接続しなおす必要があります。


例えば、Big QueryにUNIONする予定の2つのデータを取り込み、テーブルを作成したとします。この時、2つのテーブルのカラム名やカラム数、データの型が異なるとUNIONできませんので、異なる時は調整をします(Big Queryにデータを取り込む前に調整してもかまいません)。調整等で片方のデータのみ新たなテーブルを作成した時は、もう片方のデータも(調整が必要なくても)新たなテーブルを作成した上でUNIONします。そうすることで接続が安定し、Looker Studioでスムーズにデータが反映されます。


変更などで片方のみテーブルを削除して作成しなおした場合も同じです。もう片方のテーブルがそのままだと接続が不安定な状態となり、データの反映に時間がかかってしまいます。そのため、やはりこちらも一度接続を切る必要があります。テーブルを作成しなおすことで2つのテーブルの接続を合わせます。以下はイメージ図です。


⚫︎片方のテーブルのみ作成しなおした場合



⚫︎両方のテーブルを作成しなおした場合


まとめ

Looker Studioでデータの反映に時間がかかる時でBig Queryとの接続が原因の時は、


⚫︎テーブルを削除して作成しなおしてBig Queryとの接続をしなおす


⚫︎UNIONしたテーブルの場合は1つのテーブルだけでなく他のテーブルの接続もしなおす

おわりに

今回はLooker Studioでデータの反映に時間がかかる(Big Queryとの接続が原因)時の対処法をご紹介しました。原因により対処法は異なりますが、他の対処法で改善されない時などにぜひこちらの方法をお試しください。

New call-to-action