用語集
2021/09/13
SiNCE 編集部

「ブランドステートメント」とは?企業理念との違いや会社の内外への効果について解説!

企業のブランディングをすることが今注目されています。また、ブランディングするために、ステートメントする、明文化することも大切となっています。簡潔に短い文章でそれを表現することが重要です。
「ブランドステートメント」することで、商品やサービスを提供する際のキャッチフレーズとしてだけでなく、ロゴやパッケージ、広告に表示し、接客やSNSで発信するも可能です。
「ブランドステートメント」を定めることで会社の内外にどんな効果があるのかについて、今回は図解します。

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導入 「ブランドステートメント」とは?間違えやすい「企業理念」と比較しながら解説!

「ブランドステートメント」を考えるにあたって、「企業理念」とはどう違うのかについても考えてみます。

「ブランドステートメント」は、消費者、顧客に対して企業が何を提供するのかを表現したものと言えます。

一方「企業理念」はというと、企業がどうあるべきかを表したものです。

「ブランドステートメント」は、企業が消費者、顧客に商品やサービスを提供する価値やスタイルについて言葉にし、社会や企業に利害関係のある株式会・経営者・従業員・顧客・取引先、金融機関、行政機関、各種団体などのステークホルダーとの関わりを文章にしたものです

「企業理念」とブランディングの面では同じですが、より一般にもわかりやすく、メッセージ性のあるものと言えるでしょう。

課題 「ブランドステートメント」の必要性とメリットとは一体何があるの?

「ブランドステートメント」が必要な理由ですが、企業の魅力を差別化して多くの消費者、顧客に分かりやすく伝えることが大切だからです。

ブランディングが重要な時代ですので、商品やサービスを届けるだけでなく、ビジョンやメッセージを伝えることが大切な時代と言えます。

また「ブランドステートメント」は、企業理念とは異なり、消費者や顧客に伝わりやすい「ブランドステートメント」にする必要があります。

まず、コーポレートミッションやビジョンを明確にし、ターゲットをしっかりと分析し、顧客に響くように明文化することが重要です。

では、「ブランドステートメント」のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
主なメリットは以下の2点です。

1.どんな企業かすぐに分かってもらえる
ブランドステートメントにより、その企業を分かりやすく明文化することは、他の企業と差別化する上で有効な手段です。

多くの企業、商品やサービスがある中で、品質や機能、サービス面でのアピールだけでなく、「ブランドステートメント」が浸透すれば、所有するだけで喜びや満足感、ステータスを感じられるようになりブランディングにも繋がります。

2.企業ビジョンが社員に浸透しやすくなる
ブランドステートメントをすることにより、企業のビジョンが社内に対しても伝わりやすくなります。

また、ビジョンに賛同した新入社員が増加し、よりビジョン実現に向けた組織づくりがしやすくなることもあります。

解決 自動車産業における「ブランドステートメント」の事例をご紹介!

「ブランドステートメント」の開発事例として自動車産業の例をご紹介します。

例えばトヨタの「ブランドステートメント」は「笑顔のために。期待を超えて。」です。

安全安心に人を運び、心も動かす、そして、世界中の生活や社会を豊かにしリードすること、地球環境に寄り添うことを訴えています。

「今よりもっとよい方法がある」と改善の精神もアピールし、常に自らを改革しながら、高い目標の実現を謳っています。

企業理念を伝えるだけでなく、社会や地球環境に対してどう貢献できるのかも考えられているのが特徴です。


ホンダでは「 The Power of Dreams 」を掲げ、夢をかなえるために、チャレンジしている姿を提唱しています。お客様、社会と喜びを分かち合いたいということも表現したものです。



スバルでは「Confidence in Motion」を掲げ、「クルマのある自由で愉しい生活」を提案。より豊かな人生、お客様の期待に応えるために革新し続けることを謳ったものとなっています。


これらは、CMなどでも耳なじみのある言葉も多いでしょう。一言で他の企業との違いを表すものとして、インパクトがあるものです。

また、社会的、地球的なメッセージ性、未来に向けてのビジョンも大事に考えられているのが特徴です。

結論 「ブランドステートメント」は会社の内外に伝わりやすいことが大切!

「ブランドステートメント」は短い言葉で、消費者や顧客にミッションやビジョンを伝えることが大事です。

インパクトがあって顧客に響くものにすることが必要です。

ブランディングを図る際に、他企業と差別化を図ることが大切で、顧客に寄り添っていることや社会や地球環境などを考えた姿勢もアピールすることが重要です。

ビジョンを明確にし、ターゲットをはっきりとさせ、顧客や社会に寄り添っていく姿勢を「ブランドステートメント」によって示していくといいでしょう。

そして、明文化することによって社内的には、社員の意識も高まっていくことが期待できます。

社外的にも社内的にも長期的なビジョンとして、効果的な「ブランドステートメント」を目指すといいでしょう。

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