CGMとは?"ユーザーの声"を利用する新たなマーケティング手法としてのメディア運営とは?

商品の購入を検討する際に何をしますか?
かなりの人が口コミやレビューを見て商品の良さを判断すると思います。
SNS上の意見、レビューやブログなどの第三者の「ユーザーの声」は消費行動に大きく影響を与えるようになりました。
それにより、ソーシャルメディアマーケティングなどの、CGMを活用したマーケティングも盛んになっています。
このような消費者により作り出されるコンテンツを扱うメディアはCGMと呼ばれ、その影響は無視出来ないものとなりました。
今回はそんなCGMの種類、効果、注意点や成功事例について図解を交えながら解説していきます。
目次
- 動画で図解を⾒る
導入 そもそもCGMとは何なのか?大きな影響力を持つ”ユーザーの声”を扱うメディア
そもそもCGMとは一体何なのでしょうか?
CGMとは、Consumer Generated Mediaの略で、日本語では消費者発信型メディアや消費者育成型メディアとも呼ばれています。
では従来のメディアと何が違うのかというと、コンテンツの作成者です。
従来のメディアではメディア運営者やプロのライターがコンテンツを作成しますが、CGMでは一般のユーザーが書き込むことでコンテンツが形成されます。
なので従来のメディアと比べてCGMはユーザーのリアルで正直な意見を聞けるため、検討段階のユーザーにとっては価値ある情報となっています。
消費者は企業や広告以外の意見により判断する傾向になってきているので、このようなメディアは企業にとっても無視出来ないものとなっており、口コミなどは特にマーケティングに利用されています。
課題 意外と多いCGMの種類とは?
そんなCGMですが、どんな種類があるのでしょうか?
代表的なものを7つ消化します。
1.口コミサイト
商品やサービスの利用者が評価や意見を書き込むメディアです。
ポジティブな意見だけではなく、ネガティブな意見もあるので、販売企業にとってはマイナス効果になる場合もあります。
2.SNS
TwitterやInstargamといったSNSもユーザーからのテキスト・画像・動画などにより生成されるメディアと言えます。
コメント欄・いいね機能では口コミサイトに似た性質を持っており、マーケティングにも広く利用されています。
3.動画投稿サイト
ユーザーから動画が投稿されるメディアです。
特にYoutubeでは月間国内ユーザーが6500万人以上、全世界では20億人と非常に多くのユーザーが利用しています。
4.ナレッジコミュニティー
ユーザーが投げかけた質問に対してユーザーが回答するメディアです。
質問は他のユーザーも疑問に思っていることも多く、ユーザーの注目を得やすいです。
5.掲示板
ユーザーが設定したテーマについてユーザー間で議論したり感想をなどを共有するメディアです。
6.ブログポータル
様々な人がポータルを介してブログを作成するメディアです。
有名人から一般人のブログがあるメディアもあり、商品紹介やアフィリエイトとしても利用されています。
7.イラストコミュニティー
ユーザーが作成したイラストを共有するメディアです。
以前までイラストを公開するには手間とコストがかかりましたが、これにより気軽にイラストを発表出来るようになりました。
解決 CGMの効果と注意点って何?SEOやメディア担当者で知らないとマズイ?!
ではCGMの効果と注意点にはどのようなものがあるのでしょうか?
まず、CGMの効果ですが主に2つあります。
1.SEO効果
ユーザーが自発的にメディア内にコンテンツを作成してくれます。
被リンク数やPV数などが増加し、Googleなどの検索エンジンから質の良いwebサイトだと判断されます。
その結果、検索順位が上がり更にPV数やコンテンツ数が増加するという好循環になります。
2. マーケティング
ある商品やサービスがCGMで好評であると、それを見たユーザーの購入率が上昇し売上が伸びることがあります。
特に、近年の消費者は検討段階で他のユーザーの意見を見る傾向があり、CGMのマーケティング効果は絶大です。
一方で、ユーザーからの評価が低いと売上が下がったり企業イメージが下がったりすることにも留意しましょう。
次に注意点ですが、主に2つあります。
1.情報の質・正確さ
コンテンツを作成しているのが一般ユーザーであるため、誤った情報が発信されることがあります。
例えば、商品の使い方を間違えていたのに、それを商品が悪いと書き込まれることがあります。
また、企業が一般ユーザーになりすまし自作自演で情報発信を行なう可能性があります。
また、一般ユーザーが他のサイトから無断転載をしたことで著作権侵害になることに注意が必要です。
場合によっては、運営者が訴えられてしまうので注意しましょう。
2. ユーザー同士のトラブル
ユーザーが自由に意見が言えるメディアでは、ユーザー間でトラブルが発生する場合があります。
誹謗中傷や犯罪予告に繋がることもあるので、予め利用規約を定めて置くのがいいでしょう。
また、特定のコメントの削除機能やアカウント停止機能なども対策になり得ます。

結論 CGMの事例を紹介!重要なのは”好循環”を生み出すこと!
CGMを上手く活用した成功事例をご紹介します。
1.レシピメディア
このCGMの主なコンテンツはユーザーが共有する料理のレシピです。
実際にレシピに沿って料理したユーザーの感想も見ることが出来ることで、多くのユーザーを集めることに成功し、その結果、検索順位が上がるという好循環となりました。
2.ECサイト
商品の購入と共に実際に利用したユーザーの口コミやレビューを見ることが出来るCGMです。
商品の検討段階で他のユーザーの商品に関する意見を見ることで、購入率の向上に繋がりました。
結果として、さらなる口コミ・レビューが集まり、検索順位が上がることで販売される商品も増えるという好循環となりました。
このように、CGMはコンテンツが充実して更なるユーザーやコンテンツが増えるという好循環になるかどうかが成功の鍵となっています。
情報の質・正確さを保ちつつユーザー間のトラブルも防ぐような仕組みを作ることも成功に繋がります。
また販売企業は、良い商品ほどCGMで話題になりやすいので、特定のターゲットに深く刺さるような商品開発に注力してみるのもいいかもしれません。