コーホート分析って何に役立つの?メリットやデメリットは?
「コンホート分析」を知っていますか?様々な分析方法がありますが、時代や年齢、年代で分析した場合に、傾向がつかみやすいことが多くなっています。
集団としての傾向を分析する時によく使われる「コンホート分析」です。「コーホート分析」のメリットやデメリットを知って有効に使ってみるといいでしょう。どんなことによく使われているのかなども含めて、詳しく「コンホート分析」について今回は図解します。活用例なども参考にしてください。
目次
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導入 コーホート分析って何?生まれた背景は?
コーホート分析は、時代や年齢、生まれた年代によってのデータを分析するマーケティング方法です。
時代や年齢、生まれた年代によって共通の行動や意識を持つことが多いために、この分析が役立つことが多いでしょう。
「コーホート(cohort)」とは、もとは古代ローマの歩兵隊の単位として扱われ共通した因子を持った集団です。その行動を分析することを統計学ではコンホート分析と呼びます。
そして、「コンホート」は、3つの要因によって変わると言われています。
1つ目が時代の変化からくる「時代効果」、2つ目が、年齢の変化による「加齢効果」、3つ目が生まれた年代、コーホート自体による「コーホート効果」です。
これらの分析は、特に市場データを長期で分析する際や、最近ではECサイトやWebマーケティング分析に活用されています。
課題 コーホート分析を使うメリット、利点とは?またデメリットは?
コーホート分析を行うメリットは、時代、年齢、年代という3つの視点から、変化の要因を見つけ出し、今後の需要を予測することに繋げることができることです。
世代的にどのように需要が変化してきたのかを分析可能です。どの時代、どの年齢、どの世代に人気で、どこに受け入れられていないのかを分析することが可能。ターゲットの分析、見直しができ、これからの需要予測に活用できます。
デメリットはというと、時代、年齢、年代という要素をそれぞれ分離することが困難なことです。時代からくる変化なのか、年齢からくる変化なのかがわかりにくいデメリットがあります。
例えば同じ30代で比較しても、10年前という時代要因がどう影響しているのかがわかりにくいでしょう。そして、そうした際に10年前を回顧する方法で聞き出す方法も有効なことがあります。
解決 コーホート分析の例をご紹介!ECサイトやWebマーケティングで活躍
コーホート分析例としては、最近のECサイトやWebマーケティングでよく見ることができます。ECサイトやWebマーケティングでは、アクセスの解析ツールを使ってどんな年齢の男女がいつ何回訪問したかを分析することが多くなっています。
例えば、年齢によって昼夜のいつの時間帯が効果的なのかなどを分析することが可能です。ある年代の定着率が高ければ、その層をもっと狙って売上をアップすることもできます。
また、BtoBでは、時代効果を活用して、働き方改革やコロナ禍での状況の変化に伴って、様々な電子サービスなどを提供することも有効です。時代効果もしっかりと分析して、変化するニーズに対応いくことが大切と言えます。
結論 コーホート分析は変化の要因、今後の需要の分析に役立つ!
コンホート分析は、ニーズの変化などの要因や今後の需要を分析するために重要です。時代、年齢、年代という要因は、集団を分析するには大切な要因です。複雑にこれらが絡み合っていますが、傾向を見るにはいいでしょう。
また、ターゲットを絞ったり、定着しない年齢や年代層を見つけたりするのに有効です。時代背景も比較することによって、変化や違いをしっかりキャッチできればBtoBに役立てられます。
そして、ECサイトやWebマーケティングに特に有効な分析です。どれだけアクセスしたかを細かく分析してみましょう。ユーザーを時代、年齢、年代で、できるだけ細かくコンホート分析していくことで効果的なマーケティングとなります。