GCPのデータプラットフォーム製品「Looker」は、データアップロード不要で各種Saasサービスと連携可
GCPのデータプラットフォーム製品「Looker」は、データアップロード不要で各種Saasサービスと連携可
概要 稼働中のSQLデータベースへアクセスし、最新データを取得。分析結果はSlackなどのツールとも連動可能
Looker は Google Cloud の「データプラットフォーム製品」で、分類としては「第三世代 BI」や「次世代型BI」と言われています。
もちろん他社のBI(Business Intelligence)ツールと同様に、データ分析の結果をグラフや表などに可視化して表示させるという機能も有していますが、Lookerならではの特徴が3つあります。
1・LookML(Looker Modeling Language)によるデータロジックの一元管理
2・データアップロード不要
3・各Saasサービスと連携
それぞれの特徴について、もう少し説明を行いましょう。
特徴 対応データベースは50種類以上。オンライン上のデータを参照できる
1・LookMLによるデータロジックの一元管理
SQLデータベースの中身に対して定義を行う記述のこと。このため、データ構造が異なる複数のデータベースから情報を抽出した際に、Looker上では「これとこれは同じデータ」というように関連付けを行えます。
BigQueryやSnowflakeなどを含む50種類以上の対応データベースからLookerへデータを読み込ませ、さまざまな組み合わせでデータを分析できるのです。
2・データアップロード不要
Lookerでは使用中のSQLデータベースの最新データを読み込んで分析できます。このため、データ分析用に蓄積しているデータをダウンロードし、ツールの指示するディレクトリへアップロード…という手順が必要ありません。AWS(Amazon Web Services)やGoogle Cloud、Redshiftなどのクラウド上にあるデータを、直接分析できるのです。
逐次新データが追加記録されているような動作中のデータを参照できるため、最新のデータが反映されるばかりか、データ分析のための「データ準備」プロセスが不要になります。
さらに、重要情報となる企業のPOSデータなどがデータ分析側に残らないというセキュリティ面も、Lookerが高く評価されているポイントです。
3・各Saasサービスと連携
Slackや、チャットツールや E メール、セールスフォース・オートメーション製品など各種サービスと連携できる設計になっているため、集計結果を逐次Slackへ送信するというような、業務フローを構築できます。
連携先は、Google AnalyticsやGoogle Sheetsといった無料のサービスにも対応しているのも、好評を得ている理由の一つです。