「マインドシェア」とは?「マインドシェア」を高める方法は?
「マインドシェア」の重要性が近年指摘されるようになってきています。顧客一人一人の心の中に、どの企業やブランドが占めているのかを重要視するものです。
例えばカメラと聞くとどんな企業やブランドを考えるのか、お茶のドリンクと聞くとどこのメーカーを想像するのかなどは、売上を左右するものと言えるでしょう。
そこで、どのように「マインドシェア」を高めていったらいいのかを考えます。今回はそんなマインドシェアについて図解していきます。
目次
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導入 「マインドシェア」とは何?顧客の心の中に占める特定ブランドの占有率
「マインドシェア」とは顧客の心の中に占める特定ブランドの占有率を指します。
それぞれの顧客がカメラや電化製品、食べ物や飲み物などを思い浮かべる時に、どんなブランドを思い浮かべるのかは決まっているでしょう。
カメラと言ったら「キャノン」という人がいたり、トマトジュースといったら「カゴメ」などと想像したりする人がいます。それを「マインドシェア」と言います。 「マーケットシェア」という言葉もよく聞かれますが、「マーケットシェア」は、市場の中で自社商品の売上が占める割合です。
そして、この「マーケットシェア」と「マインドシェア」は一致しないことも多く、異なるものと言えます。 また、ユーザーの心理状態や社会の在り方の変化が激しい現代では「マインドシェア」も大きく変動しています。
例えば、コロナ過で遠くに出掛けづらくなり、顧客は「いつも利用する近くの馴染みの店」を大事にし、近隣で楽しめる場所を求めています。
全体の「マーケットシェア」が低くても、特定の「マインドシェア」を高め、ブランド価値を作ることが可能です。
課題 マインドシェアの測定は難しい?純粋想起率とハートシェアについて
ただ、このマインドシェアを測定することは難しいとされています。人の心の中のブランドを探ることは困難とも言われています。
しかし、一般的には「純粋想起率」の代用で測定。「この分野において最初に思い浮かんだブランド名を挙げてください」と質問し、最初に挙げられたブランドの「純粋想起の割合」を測定しています。 そして、その中でも好感度を持っている「ハートシェア」と言われるものが、最も大事なものです。
製品購入の際に自発的に購入するブランドとして挙げられるのが「好感度」「ハートシェア」です。
この「ハートシェア」を高めていくことが大切で、「まだ購入したことはないけれど、もし機会があれば購入してもいい」という「ハートシェア」も大事にしたいでしょう。
解決 マインドシェアを高める方法!継続的な発信が大事!
具体的にマインドシェアをどのように高めるかが問題ですが、継続して発信し続けることが重要です。
「純粋想起率」は認知度とも言われ、目にする回数が多いものに好感度を持ちやすいと言われています。CMやポスティングで何度も目にしたり聞いたりすることで、認知度だけでなく好感度や信頼度も上がります。
マインドシェアを高めるためには、継続して発信することが重要です。
最近ではブログやSNSで毎日情報を提供したり、話題を作ったりして発信し続けることでマインドシェアを高めている例も多くあります。(これに関連して、オンラインツールから実店舗へ客を誘導するO2Oという戦略も要チェックです!)
「近くにこんな店がある」「活気がある」「いろいろ情報提供をしてくれる」「いつも新しい情報がたくさんある」などという印象を作り上げることが大事なことと言えるでしょう。
結論 マインドシェアは地域密着の情報発信などで高めていくことが可能!
「マインドシェア」についてご紹介しましたが、大企業のように「マーケットシェア」が高くなくても、顧客一人一人の「マインドシェア」を高めることは割と小予算でできます。
地域密着で、情報を発信し続けることで、認知度を上げて定着させることが可能です。
「マインドシェア」はそれぞれの顧客の心の中にある潜在的なブランドの占有率です。
必ずしも全体の知名度、認知度が高い企業が「マインドシェア」が高いとは言えません。
継続した細やかな情報発信によって、それぞれの顧客、地域客の「マインドシェア」を高めていくといいでしょう。
潜在的な顧客もいますので、「一度行ってみたい」「購入してみたい」というマインドシェアを高めることで、業績アップも見込めるでしょう。