用語集
2021/07/07
SiNCE 編集部

O2Oマーケで立て直すコロナ禍の店舗集客&来店促進スキーム!

2010年頃、EC(インターネット販売)市場の誕生によって、新しい販売戦略の1つとして注目されたo2o(オンライン to オフライン)というものがあったのをご存知ですか?

当時は、単に紙のチラシなどの代わりにクーポンやアプリを配信して顧客にリアル店舗へ来てもらう=店舗集客、という文脈で捉えられてきた戦略です。しかし、実は近年、GPSや分析技術が進化したことによって以前とは全く別の戦略として再度注目を集めています。

そんな、生まれ変わった新しい時代のo2oについて、歴史を振り返りながら抑えておくべきポイントを解説します!

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導入 来店客数が激減するコロナ禍において、注目を集める戦略とは?

2021年現在、コロナ禍の影響もあり”おうち時間”という新たな生活様式が定着し、「外出の頻度が減った」という読者の皆様も多いのではないでしょうか。

街に出てショッピングを楽しむ時間も少なくなった昨今、飲食店や美容室・百貨店など”リアル店舗”を主戦場としたビジネスは、コロナ禍によって店舗集客が上手くいかず、来店客数の減少、来店率の低下に伴い非常に苦しい戦いを強いられています。

実際、2020年の飲食店閉業数は過去最多を記録しています。

そんな状況の中で、各業界の注目を集めコロナ禍における新たな戦略の柱として広がりを見せつつあるのが、「o2o(オンライン to オフライン)」です。

2010年代初期に、WEB集客の1つの概念として注目を浴びた同戦略であるが、なぜ再びこのコロナ禍の中で注目を集めているのでしょうか?

課題 「来店するのが面倒くさい」・「コロナで迂闊に出かけるのも」という顧客の悩み

まずo2oが過去に注目された背景をご紹介します。

元々は2010年頃、インターネットが普及して新しくインターネット販売という市場(EC)が出来始めてきた頃に、そのEC市場を攻略する新たな販売戦略の1つとして注目を受けた概念です。

ネットショッピングが普及した現在、読者の皆様の中にも「わざわざ店に行くのは面倒くさい」と思う人も少なくないのではないでしょうか?

実際、日本のEC(インターネット販売)市場規模は毎年増加しており、どれだけ現代のに私たちにネットで買い物をする習慣が根付いてきたかがわかります。

しかしながら、当時の店舗ビジネスの集客方法はチラシなどが主流であり、オンラインでの購買・情報収集を好む顧客に対して相性が悪いという事実がありました。

そんなECに流れた顧客を、オンライン上でクーポンなどを使ってリアル店舗に集客する戦略として、o2oが注目されました。

しかし過去のo2oは、呼び名こそ変わったものの紙のチラシ・クーポンを単純にデジタルに置き換えただけのものが多いのが実情でした。

その結果、私たちにとってクーポンなどは扱いやすくなったか?と聞かれれば、むしろ広告のように通知がたくさん来て煩わしい!と思った方も多いのではないでしょうか。

そう、過去のo2oは私たちの生活を便利にしてくれたかというと、そうではなかったのです。

解決 o2oが集客だけでなく、顧客価値の向上にまで繋がるようになってきた

そんな潮目が変わってきたのは2010年代後半、o2oを「顧客と繋がり、価値を提供する手段である」と考え直す企業が増えてきました。

顧客とオンラインで接点を築き、オンラインで取得したデータを分析・活用し、顧客が思わず店舗に来たくなってしまうようにo2oを展開したのです。具体的な企業の事例・導入例に出せば・・・

【某大手アパレルメーカー】
・オンラインアプリを開発し、商品の在庫のチェックや取り置きを可能にして、シームレスな店舗体験を提供
→お店に行っても欲しい商品がない!というマイナスな体験をなくす

【某大手カフェ】
・事前に商品をアプリ上で予約して、待ち時間なしで商品を受け取れる
→混雑疲れ・待ち時間疲れを生じさせない

【某スポーツ用品店】
・位置情報に応じて、近くの店舗の位置情報や店舗情報を配信する
→顧客の動線に沿って案内を柔軟に変更できるため、フラッと近くの店舗に立ち寄れる

どの施策も、ただ広告としてクーポンを配信するだけでなく、実際に私たちがお店に行ったときにより快適に買い物が出来る工夫がされていることがわかります。

つまり、オンラインを使って実際のオフラインの活動(店舗に行く)という行動を支える!という点に主眼が置かれているのです!

結論 「顧客のどんな悩みをo2oで解決できるのか」に焦点を置き、来店数を増やそう!

結論として、o2oとは「リアル店舗でのお買い物を、オンラインの手段を使って支えること」でした。だからオンラインtoオフラインと言うのですね!

また、o2oはスムーズなお買い物・サービス購入が出来るという点で、顧客にとって来店が無駄になることを避けられ、素早く目的を達成出来るためコロナ禍の中でも一定の集客効果を発揮します。

ここで気をつけたいのが、o2oの目的はあくまで”来店客数の増加”であるということです。闇雲にクーポンや特典を発行したとしても、それを受け取った顧客が来店まで行ってくれないと、全く意味のない施策になってしまいます。

オンライン集客を行なっている読者様の中で「クーポンや広告を打っているのに、中々来店客数が伸びない、、、」と悩まれる方は、まずその施策が「顧客に対して、本当にわざわざ店に来る価値を与えられているか」をもう一度確認してみましょう。

もしオンラインを駆使した顧客価値の向上の施策に苦戦されているようでした、一度、ズカイズムのE-bookをダウンロードしてみてくださいね。

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