PaaSってなに?コストを抑えてアプリの開発を推進するサービスを紹介!
PaaSという言葉をご存知でしょうか?
PaaSはクラウドサービスの利用形態の一つで、アプリケーションの開発環境を提供してくれるものです。
一から環境構築する必要がないので、コストや手間を大きく省くことができます。
これだけ聞くと、とても便利なものに聞こえますが、PaaS導入の上では注意しなくてはいけないポイントも多数存在します。
今回はそんなPaaSについて、IaaSやSaaSとの違いも含めて図解していきます!
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導入 そもそもPaaSとは何だろう?
PaaSとはPlatform as a Serviceの略称です。
クラウドの利用形態の一種で、アプリケーションの開発環境を提供してくれるものです。これだけだと分かりづらいので、具体例を紹介します。
Google App Engine というサービスをご存知でしょうか?
Python, Java, PHP, Goなどで作った自分のアプリケーションを、Googleのインフラストラクチャー上で動かすことができるサービスです。
App Engineを使って作られたサービスの例として挙げられるのがKhan Academyです。
Khan Academyはオンライン講義のサービスを提供しているNPOですが、そのウェブサイトはApp Engineによって作られています。
サーバーの保守等は全部Googleが行ってくれるので、開発者はウェブサイトの向上のみに労力を割くことができています。
このように、システムの保守等に労力を割くことなく、純粋に開発等に労力を割くことができるのがPaaSの魅力です。
課題 IaaS、SaaSとは何が違うの?
似た言葉として、IaaS、SaaSという言葉がありますが、これらはどのように違うのでしょうか?
IaaSはInfrastructure as a Serviceの略で、従来はハードウェアとして提供されていた機能(CPU、メモリ、ストレージ等)を提供するクラウドサービスです。
PaaSと違って開発環境は提供されないので、自分で環境を構築する必要があります。しかし、一から自分で環境構築する分、開発の自由度は高くなります。
SaaSとはソフトウェアの機能をネットワークを通じて提供するサービスです。
PaaSやIaaSと違い、ユーザーは自分で開発をする必要がありません。
そのため、カスタマイズの自由度は下がりますが、使いたい機能が明確であり、それがSaaSとして提供されている場合には大変有効な手段になるでしょう。
解決 PaaSのメリット、デメリットとは?
ではPaaSのメリット、デメリットはどのようなものになるでしょうか。
①メリット
・環境構築に手間を割くことなく、開発作業に注力できる。
エンジニアにとって環境構築は大きな労力がかかります。PaaSの場合環境が既に整っているので、エンジニアは開発作業に集中することができます。
・環境構築に関わるコストが削減できる
PaaSを利用すると、インターネット上に既に構築されているインフラを利用することができるため、環境構築に関わる初期投資も抑えることができます。
・メンテナンスを自分でする必要がない
構築されたインフラにトラブルが生じた場合、通常であれば自社のエンジニアがトラブルの対処に当たらなくてはいけませんが、PaaSの場合は事業者がトラブル対処にあたってくれるため、トラブル保守にあたる必要がありません。
②デメリット
・環境の自由度が少ない
自分で環境構築すればCPUやストレージといった開発に関わるインフラ環境を自由に設定することができますが、PaaSの場合既に構築されているため、自由度が少なくなります。使い慣れた言語が非対応であることもあります。
・PaaSを提供している事業者のセキュリティに注意が必要
PaaSを提供している事業者側で、セキュリティトラブルがあった場合、顧客情報が流出したりする等の事態に陥る可能性があります。
事業者側のセキュリティ対策には十分に注意する必要があるでしょう。
結論 PaaSを利用してみよう!!
今回はPaaSについて解説、図解しました。
PaaSは開発環境を提供してくれるため、エンジニアの負担を大幅に減らすことができ、その分開発に多くの労力を割くことができます。
また、環境構築、保守に関わるコストも削減できます。
しかし、開発の自由度は少し下がるので、導入の際にはエンジニアと相談するのが大切です。
近年はMicrosoft Azure、Google Cloud Platform、Amazon Web Serviceなど多くのクラウドサービスが提供されています。
これらのクラウドサービスを利用すれば、ビジネスの幅が大きく広がります。
もし利用していなかったらぜひ一度利用を検討してみてください!