用語集
2021/09/03
SiNCE 編集部

ユビキタス社会とは?IoTなどのユビキタスネットワーク化とは

「ユビキタス」という言葉は、2000年代に流行った言葉です。「ユビキタス」の語源はラテン語で、「いたるところに存在する」という意味です。
いつでも、どこでも、何でも、誰でも繋がれるということで、IT社会を「ユビキタス社会」と言うようになり注目されました。しかし、携帯電話やインターネットが普及したことで「ユビキタス社会」は当然のものとなり、今は死語に近くなった「ユビキタス社会」です。今回はその「ユビキタス社会」について詳しく図解します。

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導入 「ユビキタス」とは何か?いつどこでも使用できる環境が実現

「ユビキタス」という言葉が言われていた頃は、インターネットを始めとした情報ネットワークやコンピュータがいつ、どんな場所でも使用できる環境を目指していた時代です。

今では、それが当たり前のことのようになっていると言えるでしょう。

「ユビキタス」は「いたるところに存在する」という元々の意味で、1988年に米ゼロックス社のパロアルト研究所のマーク・ワイザー氏が、社会にコンピュータが溶け込み、活用できるような新しいあり方を「ユビキタスコンピューティング」として表現しました。

そして、2000年代に入り、携帯電話やインターネットが普及。ユビキタスネットワーク、ユビキタスコンピューティング・ネットワークが実現。

「ユビキタス社会」が達成されたと言えます。

課題 「ユビキタス」という言葉はなぜ使われなくなったか?IoTとの関係は?

なぜ「ユビキタス」という言葉が使われなくなったのかですが理由は2つあります。

2000年代にはまだいつどこでも繋がることが難しい時代だったため注目されたということや、もともと抽象的な概念の言葉だったことが理由です。

今では、多くの人がスマホやインターネットを使い、「ユビキタス」が当然の状況となったこともあり、死語に近いでしょう。

しかし、その一方で何でも繋がるというIoT(Internet of Things)モノのインターネットの面ではまだという所もあります。

家電、テレビ、エアコン、照明、カメラなどがネットと接続されている、スマホと全て連動している状況には至っていないため、これからは、IoT(Internet of Things)モノのインターネットが注目されていくことでしょう。

解決 これからの「ユビキタスネットワーク」の具体例

これからの「ユビキタスネットワーク」を考えるならば、モノのインターネットが進められていきます。

IoT(Internet of Things)が最近では進み、モノの遠隔操作や自動監視が可能になっています。

話しかけるだけで操作できたり、遠隔操作をしたりすることができます。

具体例としては洗濯機やエアコンなどの家電製品や位置情報や交通状況を察知した車の自動運転などがあります。

また、AR(拡張現実)も「ユビキタスネットワーク」の一つとして進められています。現実世界に重ね合わせて様々な情報を表示して、仮想空間やバーチャルキャラクターを作り上げている例もあります。

何とでも繋がれる社会を目指している例と言えます。

結論 ユビキタスネットワーク化はますます進む!

「ユビキタス」のいつでも、どこでも、何でも、誰でも繋がれるIT社会「ユビキタス社会」は実現しつつあります。

スマホやインターネットの普及により、多くの人がいつでもどこでも誰とでも繋がれるようになりました。その点では「ユビキタス」という言葉は、死語に近いと言えるでしょう。

しかし、さらに進んだ世界を目指して、今現在も何とでも繋がれる便利な社会、IoT(Internet of Things)モノのインターネット化が積極的に行われています。AR(拡張現実)でも、いろいろな取り組みが実施されています。

ネットワークをさらに広げるという意味で、どんなモノとも繋がり、現実空間をも超えた様々な繋がりが図られているものと言えるでしょう。

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