用語集
2021/07/07
SiNCE 編集部

ウェビナーを開催するために必要なものは?

昨年からのコロナ禍で、多くの企業人が在宅での仕事を余儀なくされましたが、そのような状況でも、通常通り、企業活動を継続しなければならない状況があったかと思います。企業活動で重要なのは、自社商品の拡販活動ですが、人が一か所の会場に集中し、そこからコロナウイルスに感染するリスクを避けるため、昨年は多くの企業で新製品発表会やセミナーの中止を余儀なくされました。 そこで、会場に来場しなくてもイベントやセミナーに自宅にいながら参加できる仕組みが、最近、話題のウェビナーです。では、企業が開催するためには、どのような形態で行うのが良いか?どのような方をターゲットに行えば良いか?を、図解説してみました。

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導入 コロナ禍で急速に需要が高まったウェビナーって何?

2015年頃からITソリューションを提供する企業が、パートナー企業への研修目的にWEB上でセミナーを行う「ウェビナー」(WEB+セミナーを意味する造語)という手法での商品拡販やセミナー集客が始めていました。

しかし、昨年からのコロナ禍で、誰もが自粛生活に入ったことによりパソコン/スマホのWEBアプリを使った打ち合わせやセミナーが一般的になってきました。特に、セミナーは開催日時と開催場所が決まっていたため、予定が合わないと参加できないというデメリットがありましたが、セミナーがWEB上での開催に変わったことで、主催者は会場や対応スタッフを準備する必要がなくなり、ひいてはコスト削減にな繋がります。また、参加者にとっては物理的な移動にかかる時間と費用の節約ができることになります。 

つまり、ウェビナーとは、従来、物理的に参加者を一か所に集めて実施していたセミナーをWEBアプリを使うことで、自宅にいながらセミナーに参加できたり、主催者は自宅からセミナーを開催できる仕組みが実現する事ができます。

課題 ウェビナーを開催するための準備

従来は、WEBセミナー(ウェビナー)を開催するとなると、会議室に、無観客の状態で講義を行いながらビデオカメラを回し、編集の上、YOUTUBEなどに配信するというやり方が一般的でした。これは大人数を想定した研修には良いやり方ですが、お客様とのコミュニケーションがリアルタイムでできないという弊害もあり、現在は、手軽に、パソコン/スマホ両方で使えるアプリを使ってのリアルタイムでのセミナー開催が主流となっています。


【配信アプリと特徴】
・ZOOM :WEB会議システム (100名以上との同時接続が可能。無料版の接続は40分以内、有料版は無制限)
・WebEX:CISCOシステムズのWEB会議システム(ZOOM同様の使い勝手だが、セキュリティがしっかりしている)
・Microsoft Teams:WEB会議システム(主に、BtoBで使用される)
・Facebook/Instagram (Live配信機能):ZOOMやWebEXのように参加者全員の顔を見ながらの配信ではなく、
Facebookユーザーに向け、タイムライン上でライブ配信を行う仕組み。参加者とのコミュニケーションは、チャットでメッセージ
を受け付ける形で行う。
・YouTube(Live配信機能):Facebook/Instagramと同様。
・ツイキャス(Twitterのライブ配信アプリ):YouTubeと同様
・StreamYard: 複数のSNSへ同時配信をするための配信アプリ(無料版は1アプリ、有料版は2-5アプリへの配信可能)

解決 ウェビナー開催のポイント

WEBでセミナーを開催の仕方について、一方的なセミナー配信で良いか?もしくは、コミュニケーションを取りながら進めるかは、参加者と開催目的により判断します。ただし、最近のセミナーは、参加者の理解度を定着するために、参加者同士で議論や意見交換をする事で、学んだ事を即実行に移せる対話型の進め方が主流となっています。

しかしながら、WEBアプリを使うことでセミナー運営が一人で行える事になる半面、アプリの使い方の練習をせずに、セミナーを開催し、セミナー開催に手間取ったり、参加者とのコミュニケーションが上手くいかないなどの初歩的な課題も多くありますので、通常のセミナー開催と同様、事前に、アプリの操作練習や本番を想定したリハーサルを実施して置く必要があります。

対話型ウェビナー開催のポイントは、以下の通りです。
1)ZOOMやWebEX等、参加者全員の顔が見えるタイプのWEBミーティングアプリを使って開催する。
2)参加者同士が意見交換および質問ができるよう、一方的な講義だけにならないようにする。
3)事前に、主催者側でのリハーサルをWEBアプリを使用して実施する。(時間配分とアプリの一連の操作ができるようにしておく)
4)講義内容はパワポにまとめ、トークスクリプト(話す内容)や想定される質問と解答は、下書きし、何回も音読して練習しておく。
5)当日、参加できなかった人、もしくは、参加者の復習用に、セミナー内容を録画しておく。

結論 ウェビナー開催のパターン例

昨年からのコロナ禍で、多くの業態でリアル開催の展示会やセミナーができなくなっていることは、ご存じの通りですが、個人起業家がSNSのライブ配信機能で宣伝や公開コンサルを実施した結果、今まで口コミでしか集客できなかった起業家がSNSのお陰で世間に知れ渡る事ができ、コミュニケーション重視のセミナー開催で、高額商品の成約率が上がったと言われています。

そういった起業家は、自分の商品の良さを知ってもらうためには、お客様の悩みを受け止め、その場でヒントを提供することで信頼関係が築けたとも言われた方もいます。つまり、今後は、企業規模の大小にかかわらず、オンラインであっても、しっかりとお客様とのコミュニケーションができる仕組みを活用し、お客様に価値を認めて貰えればウェビナーは絶好の集客の仕組みとなる仕組みになると考えます。

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