無料で使えてWeb面接に最適なツールは?6種類を比較

新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、今や当たり前になってきたオンラインの面接。感染症対策や効率面から、Web会議(面接)ツールの導入や利用は、企業側・求職者側双方にとってメリットがあります。最近は大手企業から後発企業まで、さまざまなサービスを提供しています。企業の担当者は、できるだけコストを下げて、かつ利便性の高いツールを導入したいと考えているでしょう。無料でも充分な機能を備えているツールもたくさんあります。今回はWeb会議ツールについて、主要6サービスを比較しながら紹介していきます。
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導入 コロナ禍で変容する面接スタイル
2020年初頭から全世界的に広がりを見せ始めた新型コロナウイルス感染症。日本においても同年4月に1回目の緊急事態宣言が発令され、外出自粛や出勤数の削減などを余儀なくされました。その後2021年4月には3回目の緊急事態宣言が発令されるなど、2021年6月現在においてもコロナ禍が収束する兆しは見えていません。
その間ビジネスの現場においても、さまざまな変化がありました。自社出勤やテレワークの普及、客先への訪問や出張が極端に減るなど非接触・非対面のビジネススタイルが普通となりました。また採用活動においても、対面からWeb面接に切り替わるなどコロナ禍において、面接のあり方が大きく変化しています。
新しい方法で面接を行う際には、Web会議ルールの導入が必須となります。近年はIT各社がさまざまなサービスを提供しています。費用や使い勝手などを比較して、自社に最適なシステムを見つける必要があります。
課題 ツールを選ぶ際の6つのポイントとは?
Web面接で使用するツールを選ぶ際には、次の6つの項目について比較検討するといいでしょう。
●費用
面接や会議で使用するWebツールの多くは基本料金が無料です。サービスによっては無料プランと有料プランを準備しているものがありますが、無料でも最低限の機能はそろっているので、まずは無料プランで利用するのがいいでしょう。
●同時接続数
同時に何人まで会議に入れるか(接続できるか)も重要なポイントになります。MicrosoftやGoogleなどが提供しているサービスならば基本100名まで同時接続できます。小規模な面接、あるいは役員や現場担当者など大勢が参加する面接であっても、100名まで接続できるのであれば問題ないでしょう。後発サービスの中では同時接続数が5名弱というものもあります。会社の規模や用途にあったサービスを利用したり、併用したりして対応するのもありでしょう。
●使用可能時間
使用時間は無料プランと有料プランでもっとも差が出る項目といえます。多くのWeb会議ツールでは無料プランでは1時間以内までの利用といった制限を設けています。一方、有料プランでは無制限や一回の接続で24時間までなど、長時間の利用が可能です。面接であれば通常1時間程度なので、無料プランでも問題ない場合がほとんどでしょう。長時間の面接になるケースが多いのであれば有料プランを利用するか、無料プランで、一度接続を切り、再度つなぎ直すなどの対応が必要です。
●チャット機能・画面共有機能
Web会議や面接中には、資料の共有や画面データの共有などが必要になる場合があります。また複数名で参加する場合は、会話中の話を遮らないように、テキストメッセージで簡単なやりとりを行ったり、意見を述べたりする場合もあります。いずれも円滑な会議・面接を執り行う上で必須の機能といえます。
●録画機能
録画機能は、無料プランでも機能が搭載されているサービスがある一方で、シェアが高い製品でも録画機能が搭載されていないものもあります。有料プランを契約してはじめて録画機能が使える製品もあります。自社の採用担当者や現場担当者などと相談した上で、録画機能の有無について検討するといいでしょう。
●背景変更機能
テレワークや在宅が増えているコロナ禍においては、面接や会議は自宅から参加する人が多いでしょう。その際に自室が映り込んでいると気になってしまうものです。Web会議ツールによっては背景画像を変えられたり、違う場所にいるかのような「バーチャル背景」を設定できるものもあります。
解決 主要6ツールの比較
ここからは主要6ツールにおいてスペック(無料プラン)を比較していきます。
GoogleMeetは、無料プランでも最大100名、最長60分使えるので利便性が高いといえるでしょう。開催制限回数もないので、会議や面接が続いても不便を感じることはなさそうです。
Skypeは接続時間が長いので、長時間にわたる面接にも対応可能です。スマホなどのモバイル機器でも使いやすいサービスです。
Zoomはチャット機能や画面共有機能も使いやすく、スマホやタブレットでもストレスなく利用できます。
MicrosoftTeamsは基本機能が完備されており、オフィスソフトとの連携がスムーズに行えます。
Wherebyは主催者が発行したURLにアクセスするだけなのでゲストも簡単に利用ができます。制限人数が他サービスに比べて少ないのがデメリットです。
BIZMEEはブラウザから簡単に利用できるので、面接利用にも適しています。Whereby同様に利用可能人数は少なめです。

結論 利用時間・利用人数・機能を比較して最適なツールを選ぼう
コロナ禍では面接や会議は、Webツールを使うのが当たり前になっています。GoogleやMicrosoftなどのIT大手やスタートアップなどの後発組がさまざまなサービスを提供しています。
無料でも基本機能は充分に備わっています。利用時間や参加人数に制限がありますが、1時間程度の数人の面接ならば無料プランで足りるでしょう。面接時に資料を共有したりチャットを利用したい場合は、対応しているサービスを選ぶようにしましょう。またブラウザから使える利便性の高いサービスもあるので、ITに詳しくない求職者でも簡単に使えます。
面接を受ける側も、自宅にいながら求職活動が行えるので感染リスクを抑えながら効率的に活動ができます。面接する側も同様です。非接触・非対面のスタイルはこれからもしばらく続いていくでしょう。自社に適したサービスの導入を検討してみましょう。