UTMパラメーターとは?【初心者向け完全ガイド】作成方法・設定ツールも詳しく解説
UTMパラメーターは、マーケティングキャンペーンの効果を測定するために必須です。
このブログでは、Google Campaign URL Builderを活用して広告運用やサイト分析をする際にWebサイトに訪問した方がどこから流入したのかを分析するために必要なUTMパラメーターについて解説します。
目次
UTMパラメーターとは?基本概念の理解
UTMパラメーターは、ウェブサイトへのトラフィックソースを追跡するための特定のクエリパラメーターです。広告運用やソーシャルメディア、メールマーケティングなど、様々なチャネルからのトラフィックを分析する際に役立ちます。特にGoogle Campaign URL Builderを使えば、UTMパラメーターを簡単に生成し、広告キャンペーンの効果を正確に追跡することが可能です。
☆豆知識
UTMは「Urchin Tracking Module」の略で、元々はUrchinというウェブ分析ソフトウェア(Google Analyticsの元となった製品)に由来しています。
UTMパラメーターの重要性:広告・サイト分析への影響
UTMパラメーター(Urchin Tracking Module)は、ウェブトラフィックのソースを詳細に追跡するためのURL拡張ツールです。このパラメーターを使用することで、広告キャンペーン、ソーシャルメディア、メールマーケティングなど、あらゆるデジタルチャネルからのトラフィックを正確に分析できます。
なぜUTMパラメーターが重要なのか?
マーケティングの世界では、どのチャネルが最も効果的にトラフィックを引き込んでいるのかを把握することが、戦略を立てるうえで不可欠です。UTMパラメーターを使うことで、Google Analyticsやその他の分析ツールにトラフィックソースの詳細情報を送信し、より正確なROI(投資対効果)を計測できるようになります。
UTMパラメーターの具体的なメリット
- トラフィックソースの詳細把握:どのキャンペーンが最も多くのトラフィックをもたらしているかを明確にします。
- 広告の効果測定:異なる広告やコンテンツのパフォーマンスを比較することが可能です。
- ROI最適化:マーケティング予算を最適なチャネルに再配分するためのデータとして利用できます。
UTMパラメーターの5つのタイプと役割
また、UTMパラメーターには主に5つのタイプがあります。
1. utm_source:トラフィックのソース(例:google、newsletterなど)
2. utm_medium:マーケティングの媒体(例:cpc、emailなど)
3. utm_campaign:特定のキャンペーン名(例:summer_saleなど)
4. utm_term:広告キャンペーンでのキーワード(オプション)
5. utm_content:A/Bテストやコンテンツの特定バージョンを区別するために使用(オプション)
これらのパラメーターをURLに追加することで、特定の広告やマーケティングキャンペーンがウェブサイトへどのようにトラフィックをもたらしているかを正確に分析が可能です。
パラメーターの作成方法
パラメーターは手動で作成することもツールを利用して作成することも可能ですが、ツールを利用することで記述ミスなく簡単に作成が可能です。
今回は、Google Campaign URL Builderを利用して作成する方法を解説させていただきます。
Google Campaign URL Builderを使ったUTMの作成方法
Google Campaign URL Builderは、WEBサイトリンク用の無料で作成できるUTMパラメーター付きのURLを簡単に作成できるツールです。
他にAndroidアプリ用やiOSアプリ用の異なるツールが存在します。
https://ga-dev-tools.google/ga4/campaign-url-builder/?sjid=8947343235878069083-AP
ステップ1
ウェブサイトのURLを入力
Website URL
トラフィックを追跡したいウェブページのURLを入力します。
ステップ2
キャンペーンソースの設定
Campaign Source (utm_source)
このトラフィックがどこから流入しているかを入力します。
例えば、Google広告やGoogle検索であれば「google」と入力し、Facebook、emailなど参照元を入力します。
ステップ3
キャンペーン媒体の設定
Campaign Medium (utm_medium)
流入元が同じでも自然検索なのか広告で流入したのかを分析するために、キャンペーン媒体を入力します。
入力名称は、Google analyticsがデフォルトで用意しているチャネルでの分類に合わせると良いです。以下はデフォルトで用意されているチャネル種別と、それぞれに振り分けられるメディア名を簡単にまとめておりますので、参考にしてください。
ステップ4 任意
キャンペーン名の設定
Campaign Name (utm_campaign)
特定のキャンペーンやプロモーションを識別します。
例えば、summer_sale、new_product_launchなど、キャンペーンの具体的な名前を入れます。
その他 任意
**キャンペーンターム**
**Campaign Term (utm_term)**
広告キャンペーンの検索キーワードに使用します。検索広告を利用している場合に特に役立ちます。
**キャンペーンコンテンツの設定**
**Campaign Content (utm_content)**
同じキャンペーンで異なる広告内容やリンクを区別するために使用します。A/Bテストや複数の広告バナーがある場合に便利です。
完成したURL
上記のステップを全て入力後ページ下部に作成がされます。
今回は本ブログで下記の内容で作成してみました。
◻︎完成URL
他のUTM作成ツールの比較と選び方
パラメータを生成するためのツールはいくつかあり、それぞれに特徴があります。
以下は、いくつかの一般的なUTMパラメータ生成ツールの比較表です。
ぜひご自身の利用用途に合ったツールをご利用ください。
まとめ
UTMパラメーターを正しく活用することで、オンラインマーケティングの効果をより具体的に測定でき、キャンペーンごとの成果を可視化できます。Google Campaign URL Builderなどのツールを使えば、簡単に正確なパラメーターを作成でき、効果的なデータ追跡が可能になります。命名規則を統一し、定期的なデータ分析を行うことで、マーケティング戦略の最適化とROIの向上が実現します。
UTMパラメーターを活用して、データに基づいた効果的な施策を展開しましょう。