そのほか
2024/03/11
與田 龍人

GCP Secret Managerを活用してセキュアな情報管理を実現する方法

Google Cloud Platform (GCP) の Secret Manager は、API キー、パスワード、認証情報などの機密情報を安全に保存・管理するためのマネージドサービスです。従来の環境変数やコード内でのハードコーディングとは異なり、安全かつ集中管理された方法で機密情報を扱えます。

はじめに

Google Cloud Platform (GCP) の Secret Manager は、API キー、パスワード、認証情報などの機密情報を安全に保存・管理するためのマネージドサービスです。従来の環境変数やコード内でのハードコーディングとは異なり、安全かつ集中管理された方法で機密情報を扱えます。

GCP Secret Manager の利点


  • 安全性: Secret Manager は、デフォルトで暗号化された状態で機密情報を保存します。また、アクセス制御や監査ログ機能により、情報へのアクセスを厳密に管理できます。

  • 使いやすさ: Secret Manager は、コンソールや API を通じて簡単に操作できます。また、各種言語の SDK も提供されており、アプリケーション開発にも容易に組み込めます。

  • 拡張性: Secret Manager は、様々な規模の組織やワークロードに対応できる柔軟なサービスです。


GCP Secret Manager の使い方

1. Secretの作成


GCP コンソールまたは API を使用して、Secretを作成します。Secret には任意の名前を付け、機密情報の種類 (パスワード、API キーなど) を選択できます。


2. 値の追加



Secret には、テキスト、バイナリ、JSON など、様々な形式の情報を保存できます。バージョン管理機能により、過去の値を復元したり、ロールバックしたりすることも可能です。



3. アクセス制御


Secret へのアクセス権は、Cloud IAM ロールを使用して細かく制御できます。必要なユーザーやサービスだけにアクセス権を与えることで、情報の漏洩を防ぐことができます。


4. アプリケーションからの利用


Secret Manager は、各種言語の SDK を通じて、アプリケーションから直接利用できます。環境変数やコード内に機密情報を記述することなく、安全にアクセスできます。


5. 監査ログ


Secret Manager は、すべてのアクセス操作を監査ログに記録します。誰が、いつ、どのような操作を行ったかを追跡することで、セキュリティ上の問題を迅速に検知・対応できます。


 



6. その他の機能


Secret Manager は、以下の機能も提供します。



  • 自動ローテーション: 定期的に Secret の値を自動的に更新することで、セキュリティを強化できます。

  • 秘密共有: 複数のプロジェクト間で Secret を共有できます。

  • 環境変数への自動マッピング: Secret の値を環境変数に自動的にマッピングできます。


最新情報


Secret Manager は、常に新しい機能が追加されています。最新情報は、以下のドキュメントを参照してください。



まとめ

GCP Secret Manager は、機密情報を安全に管理するための強力なツールです。適切なアクセス制御や監査ログ機能を活用することで、セキュリティレベルを大幅に向上させることができます。


参考資料



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