【GCP】Google Cloud Platformのデータベースサービスの違い(前編)
この記事では、GCPのデータベースサービスのうちCloud Bigtable、Cloud Firestore、Cloud SQL、Cloud Spannerの4つのデータベースサービスについて詳しく解説し、それぞれの特徴、利点、適用例について比較します。
目次
Google Cloud Platformのデータベースサービスの違いについて
Google Cloud Platform (GCP) は多種多様なデータベースサービスを提供しており、それぞれが異なるユースケースに最適化されています。この記事では、特に注目すべきCloud Bigtable、Cloud Firestore、Cloud SQL、Cloud Spannerの4つのデータベースサービスについて詳しく解説し、それぞれの特徴、利点、適用例について比較してみましょう。
Cloud Bigtable
概要
Cloud Bigtableは、Googleが提供する大規模データ処理とリアルタイム分析に特化したNoSQLデータベースです。分散型のキー・バリュー型データストアとして設計されており、数ペタバイトに及ぶデータの保存とアクセスを可能にします。
特徴
・スケーラビリティ
数ペタバイトに及ぶデータをスムーズに処理される。 Bigtable はデータがスパース(低密度)に格納されるテーブルなので、数十億行、数千列の規模にスケーリング可能である。
・低レイテンシ
データの読み書き操作が非常に短い時間で行われるので、アプリケーションはデータに対して素早くアクセスでき、ユーザーに対してミリ秒単位の応答速度を提供します。
・リアルタイム分析
Cloud Bigtableは、非常に高いスループット(1秒あたりのデータ処理量)を持ち、大量のデータを短時間で処理する能力があり、データの読み書き操作が非常に短い時間で行われるため、リアルタイムでのクエリや分析に適しています。
データの格納イメージ
例:非常に大きな図書館の書籍管理システム
Cloud Firestore
概要
Cloud Firestoreは、モバイルおよびウェブアプリケーション向けに設計されたスケーラブルなNoSQLデータベースです。データをJSON形式のドキュメントと複数のドキュメントをグループ化したコレクションの形式で保存します。
Firestoreは、Firebaseプラットフォームと統合されており、リアルタイムのデータ同期とオフライン対応が特徴です。
特徴
・リアルタイム同期
クライアントアプリケーションにリアルタイムリスナーを設定することで、データが変更されるとその変更が即座に他のクライアントにも反映され、リアルタイムでプッシュ配信されます。
・オフライン対応
クライアントがインターネットに接続されていない状態でもデータの読み書きが可能です。接続が復帰すると、自動的にデータが同期されます。
・セキュリティ
Firestoreは、詳細なセキュリティルールを設定できる機能を提供しています。これにより、ユーザーごとに異なるアクセス権を設定できます。また、データは転送中および保存中に自動的に暗号化されます。
データの格納イメージ
データベース (Firestore)
│
└── コレクション: users
│
└── ドキュメント: user1
├── フィールド: name: "Alice"
├── フィールド: age: 30
└── フィールド: email: "alice@example.com"
CloudSQLとCloud Spanner
こちらの後編で詳しくみていきます。