マーケティング
2022/12/23
一筆 太郎

Twitterが仕様変更。自分以外のツイートでも表示回数がわかるように

Twitterが仕様変更。自分以外のツイートでも表示回数がわかるように

これまでも、自分のツイートだけは詳細を表示できていた

これまで、Twitterの各ツイートにはコメントやRT、いいねの数が表示されていました。以前から、自分が投稿したツイートに限っては「ツイートアナリティクスを表示」というメニューが表示され、これをクリックすることで、ツイートの「詳細」や、投稿者のプロフィールをクリックした回数は確認できていました。

突然の仕様変更で、他者のツイートも表示回数がわかるように

しかしTwitter社からの告知がないまま、本日(12月23日)朝からTwitterの表示が変更されました。筆者の調査によると、2022年12月16日(金)午前10時前後の投稿分から、「自分以外の投稿でも、インプレッション数が表示されるように変わった」のです。

※下記画像左下にある赤丸部分をご覧ください。

ただし、前出の「ツイートアナリティクス」のような「詳細のクリック数」などは、自分のツイートしかわかりません。

Twitter APIのバージョンアップに期待

この仕様変更により、新たに分析できるようになることは、すぐに思いつくところだけでも2つあります。1つは、過去に拡散されたツイートの特徴を調べる時に、自社ツイートだけではなく競合他社のツイートも対象へ含められるようになり、サンプル数を増加させられる(=精度の向上が見込まれる)こと。

もう1つは、インフルエンサーが持つフォロワー数と表示(インプレッション)数とを比較することで、各インフルエンサーごとに「拡散されやすい話題」を見極められるということです。さらに、フォロワー数が多い割に表示回数が少ない=休眠ユーザーが多いアカウントを発見できるなどの効果は期待できます。

※Twitter社からの正式発表がない仕様変更なので、あくまで試験的導入であって、予告なしに元の仕様へ戻される可能性もあります。

ただし、現状ではまだTwitter APIが他者のインプレッション数取得に対応しておらず、手作業で数値を集計しなければいけません。将来的にAPIがバージョンアップしてこの数値を取得できるようになれば、Twitterを使った市場分析がさらに進むことになりそうです。

インプレッション数のカウントは同一のグローバルIP&同一のログインユーザーであっても重複カウントをする仕様となっているため、ブラウザのリロードを繰り返せば意図的に表示回数を伸ばせるという欠点は残されていることは把握しておきたいところ。

イーロン・マスク氏が新機能を追加した理由

日本時間で12月23日(金)午前1時にイーロン・マスク氏が投稿したツイートによると、表示回数を公開したことで、Twitterのアクティブユーザーがたくさんいることを強調したいとのこと。

そういうコメントを見る限り、この機能は当面は削除されることなく残りそうです。

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