データ分析
2024/10/31
登坂 奏太

【ちょっとしたデータ分析】Google Trends を使ったトレンド調査

今回は、Google Trendsを使って世の中のトレンドを調査してみたいと思います。Google Trendsは、特定のキーワードがどの時期にどれだけ検索されたかを視覚的に把握できる便利なツールです。この記事では、実際の検索トレンドをいくつかの具体的な例を通して確認していこうと思います。

はじめに

今回は、Google Trendsを使って世の中のトレンドを調査してみたいと思います。Google Trendsは、特定のキーワードがどの時期にどれだけ検索されたかを視覚的に把握できる便利なツールです。この記事では、実際の検索トレンドをいくつかの具体的な例を通して確認していこうと思います。

Google Trendsで表示される値について


結論


結論から言うと、グーグルトレンドで表示される値は、検索回数を正規化したものの中で、値がもっとも大きいものを100とした時の相対値が表示されます。 この日本語じゃ少しわかりにくちと思うので、少し、順を追って説明します。


正規化の仕組み


正規化のやり方は、該当するキーワードの検索回数を特定の地域と期間における総検索数で割ります


正規化を行う理由


正規化を行う理由としては、もし検索回数のみで判断した場合、人口が多い地域の方が圧倒的に有利になるからです。例えば、東京都と他の県で検索回数のみで比較した場合、圧倒的に東京都の方が値が大きくなるに決まっています。そのため、その地域と特定の期間(1時間や1日など)における総検索数で割ることで、公平に評価できるようにします。



正規化された後の値の表示の仕方


正規化された後の値は、表示される値の中で一番大きな値を100とした時の、相対値が表示される値です。


例えば、「データサイエンス」と検索した場合の、10月1日から5日までの1日ごとの正規化された後の値が、0.01,0.03,0.005.0.007,0.10だった場合、表示される値は、最高値が0.10のため、これが100として表示されるので、10,30,50,7,100として表示されます。


以上がGoogle Trendsによって表示される値です。


実証① コロナ(COVID-19)

まず、最初は「コロナ」というワードに関して調べていこうと思います。


最近こそあまり聞かなくなったワードですが、2020年から2022年あたりまでは、毎日のように聞いていた気がします。実際Google Trendsだとどうなっているのでしょうか


検索設定


期間:2019年10月〜2024年10月(過去5年間)


地域:日本


カテゴリー:全てのジャンル


検索方法:Web検索



上図が「コロナ」というキーワードの検索結果です。上でも予想していた通り、2020年から2022年にかけては多めに検索されているのに対して、2024年の現在に関しては、相対的な割合がとても小さいですね。収束してよかった。


ちなみに、ピークは2020年4月5日〜4月11日になっていますが、当時2020年4月7日には安倍総理が緊急事態宣言を発令した日でしたね。これも影響しているのではないかと考えられます。


実証② イッテQ

次に、日本テレビの人気バラエティ番組「イッテQ」についてのトレンドを見てみます。最近、手越くんが4年ぶりに参戦することでも話題になりましたね(筆者もリアタイしました笑)


検索設定


期間:2019年10月〜2024年10月(過去5年間)


地域:日本


カテゴリー:全てのジャンル


検索方法:Web検索



上図がコロナというワードの検索結果です。上図の結果から、やはり最近になって「イッテQ」の検索率が大幅に上がっているのがわかります。やっぱり手越くんパワーなんですかね。


ここで、直近1ヶ月の傾向が気になったので、期間を過去30日に絞った場合の結果を見てみることにしました。




これがここ1ヶ月の傾向です。これをみる限り、3つの山がありますが、どれも日曜日でイッテQが放送された日です。


ちなみに、9月29日は、手越くん参戦の予告が流れた一番最初の日らしいです。多分ですが、予告が流れるたびにファンや手越くんの帰りを待ち侘びた人たちがSNSで広げたりして、それを見た人が気になってGoogle検索したのではないかと考えらえます。


ちなみに10月13日(手越くんの出演日)だけに着目すると、20:00台(イッテQが放送している時間帯)が一番多かったです。




終わりに

本日は、Google Trendsを使った簡単なデータ分析の方法をご紹介しました。このツールを活用することで、特定のテーマやキーワードに関する世の中の関心の動向を把握することができます。今回は、特にコロナやイッテQの事例を通じて世間でどれくらいそのキーワードが注目されているかをデータの観点から捉えられる経験ができたのでよかったです。みなさんもよかったら使ってみてください

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