【後編】Gemini in Lookerのプレビュー機能詳細

前編で解説したGeminiとLooker Studio Proの連携に続き、後編では実際の機能について利用方法を紹介します。前編でご紹介した連携の部分までが実行されていることが前提となるので注意してください。参考になれば幸いです。
目次
はじめに
前編で解説したGeminiとLooker Studio Proの連携に続き、後編では実際の機能について利用方法を紹介します。前編でご紹介した連携の部分までが実行されていることが前提となるので注意してください。参考になれば幸いです。
Looker Studio Pro レポートからスライドの自動作成
レポート内にある可視化やグラフなどのデータをGoogle Slidesにまとめてくれる機能です。レポート内の全ての可視化を用いてスライドを作成するか、選択して作成するかを選ぶことができます。可視化についてはいずれもテキストサマリーが自動で英語で生成されます。ただし、場合によっては不適切な要約になっていたり、要約が生成されなかったりするので必ず確認しましょう。
レポートの全可視化からスライド作成
具体的には以下の手順で作成します。
- スライドを作成したいレポートを開く
- 画面右端のパネルマネージャーから Gemini > スライドを生成 をクリック
- 全ての可視化をクリック
- 出力されたスライドのファイルからそれぞれの可視化に対しての要約を確認
レポートの選択した可視化からスライド作成
3の部分の操作を以下の手順に置き換えます。
- 自分で選択をクリック
- 追加するコンポーネントを選択する
- 追加先(新しいスライドまたは現在のスライド)を選択
- b, cを追加したい全てのコンポーネントで繰り返し、最後に完了をクリック
計算フィールドを自動生成
計算フィールドは既存のデータを組み合わせて計算を行う際にその処理を記述する部分になります。その部分を自然言語を使って自動生成することをGeminiを使って行うことができます。具体的には以下の通りです。
データタブ > フィールドを追加 > 計算フィールドを追加
を選択- 数式ブロックの中のGeminiの入力マークをクリック
- 自然言語の入力部分が出てくるのでそこにプロンプトを入力
- サジェストされた式をクリックすると自動で入力される
簡単に公式ドキュメントで挙げられている例をいくつかご紹介します。
例1 :
入力プロンプト
Merge city and state like City, State
出力
CONCAT(ユーザーの都市, ", ", ユーザーの州)
例2 :
入力プロンプト
bucket sale price in groups of 20
出力
CASE
WHEN Order Items Sale Price < 20 THEN "0-20"
WHEN Order Items Sale Price < 40 THEN "20-40"
WHEN Order Items Sale Price < 60 THEN "40-60"
WHEN Order Items Sale Price < 80 THEN "60-80"
WHEN Order Items Sale Price < 100 THEN "80-100"
WHEN Order Items Sale Price < 120 THEN "100-120"
WHEN Order Items Sale Price < 140 THEN "120-140"
WHEN Order Items Sale Price < 160 THEN "140-160"
WHEN Order Items Sale Price < 180 THEN "160-180"
WHEN Order Items Sale Price >= 200 THEN "180-200"
ELSE "200+"
END
まとめ
Gemini in Lookerは、データ分析の可能性を広げる強力なツールセットです。まだまだサービスの提供されている範囲などは限定的ですが、本記事を通じて、基本的な導入方法から高度な活用事例まで理解を深めていただけたら幸いです。ぜひ、実際のプロジェクトで活用してください!
関連リンク:Gemini in Looker の概要
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