【前編】Gemini in Lookerを使うには

データ分析において効率的に深い洞察を得るための1つの方法として、強力なツールや機能の統合があります。本記事では、LookerというBIツールとGeminiという生成系AIの組み合わせ “Looker in Gemini” について解説します。2025年1月現在、Looker in GeminiはLooker Studio Proでプレビューとして無料で使える状況で、Lookerでの使用は将来的な計画段階となっていますので、今回はLooker Studio Proの話で進めていきます。前編では、Geminiとは何か、Looker Studioとの連携の可能性、そして基本的な導入ステップを紹介します。
はじめに
データ分析において効率的に深い洞察を得るための1つの方法として、強力なツールや機能の統合があります。本記事では、LookerというBIツールとGeminiという生成系AIの組み合わせ “Looker in Gemini” について解説します。2025年1月現在、Looker in GeminiはLooker Studio Proでプレビューとして無料で使える状況で、Lookerでの使用は将来的な計画段階となっていますので、今回はLooker Studio Proの話で進めていきます。前編では、Geminiとは何か、Looker Studioとの連携の可能性、そして基本的な導入ステップを紹介します。
Geminiとは?
Geminiは、データ分析の新しいアプローチを象徴する革新的な概念やツールを指します。これには以下の特徴があります:
- 多様なタスクに対応: 文章の作成、翻訳、質問への回答など、様々なことが可能
- 高度な理解力: 複雑な文章でも理解し、それに応じた適切な回答を生成
- 自然な文章生成: 人間が書いたかのような自然で滑らかな文章を作成
Looker / Looker Studioとは?
いずれもGoogle Cloud が提供するデータプラットフォームであり、Lookerの方がよりSQLライクな開発が可能で技術的な知見が必要でありながら柔軟な開発ができる一方で、Looker Studio はローコードで直感的な操作によるデータ分析やレポート作成が可能です。
LookerとGeminiの連携で得られること
Geminiを活用することで、Looker Studio や Looker の持つダッシュボードやデータ可視化機能がさらに強化され、業務効率や分析精度が向上します。現時点では、以下の2つのみが Looker Studio の内部でGeminiを使うことのできる機能として公開されています。
ここで計算フィールドとは、データの加工のために既存のデータから何らかの処理をする操作を規定した数式のようなものになります。
導入の基本ステップ
以下は、GeminiとLookerを連携させる基本的なプロセスです:
- Google Cloud プロジェクトの設定
- Looker Studio Pro サブスクリプションに関連付けられている Google Cloud プロジェクトを選択
- 適切なIAM 権限を割り当てる
- 標準のセルフサービスサブスクリプション :
lookerstudio.pro.manage
権限 - 「組織全体のアクティブ ユーザー」のサブスクリプション :
Looker Studioの設定を管理するWorkspace
権限を含むロール
- 標準のセルフサービスサブスクリプション :
- Looker Studio での設定
- Looker Studioにログイン
- ユーザー設定 > Gemini in Lookerタブ から設定を有効/無効化を設定
まとめ
前編では、GeminiとLooker Studioの基本的な連携方法とそのメリットについて解説しました。次回の後編では、具体的にプレビューで提供されているできることについて詳しく説明します。
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