簡単に始めるPythonのテストコード作成と実行
Pythonでコードを書くとき、そのコードが正しく動作するかを確かめるためにテストコードを書くことが重要です。この記事では、シンプルな方法でテストコードを作成し、それをファイルを使って実行する手順を紹介します。
はじめに
Pythonでコードを書くとき、そのコードが正しく動作するかを確かめるためにテストコードを書くことが重要です。この記事では、シンプルな方法でテストコードを作成し、それをファイルを使って実行する手順を紹介します。
app.py の作成
まず、テスト対象となるシンプルなアプリケーションファイルを作成します。この例では、2つの数を足し算する関数を作成します。
# app.py
def add(x, y):
return x + y
この関数
add
は、2つの数を受け取り、それらの合計を返します。
test_app.py の作成
次に、この関数をテストするためのテストファイルを作成します。unittest
を使って、add
関数が正しく動作するか確認します。
# test_app.py
import unittest
from app import add
class TestAppFunctions(unittest.TestCase):
def test_add(self):
self.assertEqual(add(3, 4), 7)
self.assertEqual(add(-1, 1), 0)
self.assertEqual(add(0, 0), 0)
if __name__ == '__main__':
unittest.main()
このテストファイルでは、TestAppFunctions
というクラスを作成し、その中にadd
関数をテストするメソッドを定義しています。unittest
モジュールを使うことで、簡単にテストが行えます。
テストの実行
テストファイルが作成できたら、そのテストを実行します。ターミナルやコマンドプロンプトを開いて、次のコマンドを入力します。
python test_app.py
このコマンドを実行すると、テストが実行され、結果が表示されます。すべてのテストが成功すれば、以下のような出力が得られます。
失敗するテスト
次に、テストが失敗する場合の動作を確認してみましょう。例えば、add関数に対して意図的に間違った期待値を設定します。
# test_app.py の修正
def test_add(self):
self.assertEqual(add(3, 4), 8) # ここを間違った値に変更
self.assertEqual(add(-1, 1), 0)
self.assertEqual(add(0, 0), 0)
この変更を行った後、再度テストを実行すると、失敗するテストがあるため、以下のような出力が得られます。
このように、テストが失敗した場合は、エラーの原因が詳細に表示されるので、コードを修正するための手助けになります。
結論
Pythonでのテストコード作成は、非常に簡単に始められます。この記事では、unittestを使ってシンプルなテストコードを作成し、それを実行する方法、そして意図的に失敗させた場合の結果を確認する方法を紹介しました。これを参考に、自分のプロジェクトでテストコードを積極的に書く習慣を身につけましょう。