SaaSは死ぬのか。日経の記事を読んで、そこそこ使った側の結論。
「SaaSの死」日本にも… 先日、日経でそんな記事が話題になっていました。AIエージェントの台頭によって、これまでのSaaSのあり方が変わる——という内容です。当社でもこれまでに、Salesforce、HubSpot、Asana、Notion など、主要なSaaSは一通り触ってきました。そのうえで感じているのは、「SaaSは死なない。でも、使われないSaaSは確実に消える」ということです。この記事では、そこそこ使ってきた現場目線で、「残るSaaS」と「消えるSaaS」を整理してみます。
目次
「SaaSの死」日本にも
先日、日経で「SaaSの死」日本にも、という記事が出ていました。要点はシンプルです。AIエージェントの台頭によって、単機能SaaSの価値が下がる可能性がある。
つまり、
・AIがツールを横断して操作する
・人がSaaSのUIを触らなくなる
・SaaSは“裏側の機能”へとシフトする
という話です。
これを読んで思いました。「それ、現場ではもう起きている」と…
SaaSをそこそこ使い倒した結果
当社は2020年の設立以来、主要なSaaSは一通り使ってきました。
・Salesforce
・HubSpot
・Asana
・Backlog
・Notion
バックオフィスではこちらも活用しています。
・freee人事労務
・freee会計
・クラウドサイン
結論から言います。ツールを増やすほど、現場はシンプルを求めるようになります。
Salesforceで理想の運用を作った結果
Salesforce はかなり作り込みました。
・入力項目を極限まで削減
・更新はテレワークアシスタントが代行
・常に最新データを維持
「ちゃんと使われるCRM」を目指した形です。それでも、うまくいきませんでした。
理由はシンプルです。
見る人によって、欲しいデータが違う。
・営業 → 案件進捗
・経営 → 売上予測
・経理 → 請求・回収
BIで可視化しても、全員が満足することはない。
結果、誰も見ないダッシュボードが完成しました。
SaaSが増えるほど起きること
これは多くの会社で共通しています。
・データがツールごとに分断される
・同じ情報を何度も入力する
・最後はスプレッドシートで集計する
つまり、
SaaSを入れても、人がつないでいる。
ここにAIが入るとどうなるか。
・CRMからデータ取得
・スプレッドシート整理
・レポート生成
これをAIがやるようになります。
⇩
ツールを分ける意味が薄れる。
SaaSは本当に死ぬのか
SaaSは本当に死ぬのか
結論はシンプルです。
SaaSは死にません。ただし、使われないSaaSは確実に死にます。
実際に残ったツール
最終的に現場で使われ続けているのは、このあたりです。
タスク管理
・Asana
顧客管理・マーケ
・HubSpot
ナレッジ管理
・Notion
バックオフィス(労務・会計・契約)
・freee人事労務
・freee会計
・クラウドサイン
freee・クラウドサインが強い理由
freee・クラウドサインが強い理由
ここはかなり重要です。
これらはすべて共通しています。業務そのものと一体化している。
・給与計算
・社会保険
・会計処理
・契約締結
これらは、やらないという選択肢がない業務。
さらに、ミスが許されない領域。
例えば契約業務においても、
紙→電子への移行は不可逆であり、一度クラウドサインのような仕組みに乗せると、もう元には戻れません。
こういう領域のSaaSは、むしろAI時代に強くなります。
生き残るSaaSの条件
消えるSaaS
・代替が効く
・入力されなくても業務が回る
・ツールをまたぐ前提
生き残るSaaS
・必須業務(会計・労務・契約など)
・正確性が重要
・システムに依存している
結論
結論:1目的1ツールが最適
最終的にたどり着いたのはこれです。
1目的1ツール
全部入りは、だいたい失敗します。
そして最後に
ここまでやって思うことは…
シンプルなツールが一番強い。そして、こう思うことがあります。
ものによっては「これ、Googleでよくない?」
・誰でも使える(学習コストほぼゼロ)
・どの会社にもある(外部連携しやすい)
・最悪壊れても戻せる(履歴・権限管理)
“組織の共通言語”になっているツールなんですよね。
Google Workspace最強説。
まとめ
SaaSは死にません。
ただし、使われないSaaSは、これから確実に淘汰されます。
そしてこれから重要なのは、ツールではなく、業務設計だということです。
