用語集
2026/02/13
宇野 響介

GoogleADKの「Build-in Code Executor」って何?

Google ADKの「Built-in Code Executor」は、AIエージェントが自動でコードを実行し、迅速に結果を反映させる機能。これにより、反応速度が向上し、効率的な開発が可能になります。

はじめに

ADK(Agent Development Kit)は、AIエージェントを構築、展開、評価するための強力なツールセットであり、その中の「Built-in Code Executor」は特に注目の機能です。この機能を使用することで、AIエージェントは生成したコードを実行し、実際の結果を基に迅速にフィードバックを返すことが可能になります。

GoogleADKとは

GoogleのADK(Agent Development Kit)は、AIエージェントの開発に特化したフレームワークです。開発者はこのキットを使うことで、AIエージェントに必要なツールや状態管理、API呼び出しを簡単に行うことができます。

Built-in Code Executorとは

「Built-in Code Executor」は、Google ADKの一部として、エージェントが自動的にコードを実行する機能を提供します。これにより、エージェントがPythonなどのコードを実行し、その結果を元に次のアクションを決定することが可能です。主にGemini 2.0以上のAIモデルに対応しています。

使用例

以下は、Google ADKを利用してPythonコードを実行するサンプルです:


from google.adk.agentsimport LlmAgentfrom google.adk.code_executorsimport BuiltInCodeExecutor

agent = LlmAgent(
model="gemini-2.0-flash",
name="code-executor-agent",
instruction="計算式を入力したらPythonで計算し、結果を返す。",
code_executor=BuiltInCodeExecutor()
)

このコードでは、LlmAgentBuiltInCodeExecutorを組み込み、Pythonで計算処理を行います。


利点と課題点

利点


1.即時の結果フィードバックを提供でき、エージェントの反応性が向上します。


Built-in Code Executorは、エージェントがコードを実行し、その結果を即座に得ることができるため、エージェントの反応速度が大幅に向上します。これにより、ユーザーからのリクエストに迅速に対応でき、システム全体の効率が良くなります。


2.デバッグやテストがしやすく、開発者の負担が減ります。


コード実行の結果が即座に反映されるため、デバッグやテストが容易に行えます。開発者は、エージェントが意図した通りに動作しているかを確認しやすく、問題が発生した場合でも迅速に対応することができます。


課題点


1.使用する環境には制限があり、例えばコードの実行時間が最大30秒に設定されていることなどがあります。


Built-in Code Executorは、リソースの管理を効率的に行うため、実行できるコードの処理時間が最大30秒に制限されています。この制限があるため、長時間かかる処理や、大量のデータを扱うタスクには向いていません。


2.大規模なデータセットや複雑な処理には、外部の実行環境(例:GKEやAgent Engine)が適している場合があります。


Built-in Code Executorは、あくまで軽量で簡単な処理向けに設計されています。そのため、データ量が膨大であったり、複雑な計算が必要な場合には、よりスケーラブルで強力な外部環境(GKEやAgent Engine)が必要になることがあります。


将来展望

今後は、より多くのAIモデルに対応した高度なエージェントが求められる中で、Built-in Code Executorはその一部として利用されることが増えていくでしょう。特に、エージェント間での協調作業や、大規模なデータ処理を伴うケースでの活躍が期待されます。

まとめ

「Google ADKのBuilt-in Code Executor」を利用すれば、エージェントは自分でコードを実行し、即座に結果を出力できます。これにより、エージェントの能力が飛躍的に向上し、さまざまなアプリケーションで活用されることでしょう。

参考文献

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