Data Driven Knowledgebase

Googleの新しい配信手法であるデマンドジェネレーションキャンペーンは、AIを活用した新しいタイプのキャンペーンです。YouTubeショートやインストリーム広告など、広告の配信範囲を拡大し、より多くの視覚的訴求が可能なGoogle広告の新しい形式です。

ファインド広告の後継として位置づけられており、新たに追加される機能が多数ございます。

大きな違いとしては、「配信先の追加」「動画クリエイティブの追加」「類似オーディエンスの追加」になります。

ファインド広告は、Discover、YouTube Home Feed、Gmailに広告を配信することができる広告で、ユーザーの動画視聴履歴や検索履歴などに基づいて配信されます。

デマンドジェネレーションキャンペーンでは、YouTubeショートやYouTubeインストリームなどの配信面が追加され、新たな入札戦略やクリエイティブ形式が導入されています。

リーチ

ファインド広告の配信面であるYouTube ホームやディスカバリー、Gmail等に加えて、広告を配信できる面がYoutubeショートやYoutubeインフィードへ配信することが可能になり、より多くのユーザーへ配信が可能になりました。

クリエイティブ

画像や商品フィードに加えて、動画の設定が可能になり広告作成画面で、動画・画像・カルーセルの3種類の広告を作成することが可能になりました。

画像引用元：https://support.google.com/google-ads/answer/13859703

新しい広告プレビュー機能を利用することにより、クリエイティブが異なるプラットフォームでどのように表示されるかを簡単に確認できるようになりました。

また、A/B テストを実施することで、プレースメントを最適化し、キャンペーンに最適な組み合わせを見つけることも可能です。

画像引用元：https://support.google.com/google-ads/answer/13859703

入札戦略

入札戦略としてコンバージョンを最適化対象にする「コンバージョン数の最大化」「コンバージョン値の最大化」に加えて、クリック数を最適化対象にする**「クリック数の最大化」**の利用が可能になりました。 キャンペーンの目標がコンバージョン数の最大化やコンバージョン値の最大化ではなく、クリック数の最大化に設定できるようになりましたので、サイトへのアクセス数を増やしたり、特定のページへの流入を増加させたい場合に有効的に利用が可能です。

オーディエンス

デマンドジェネレーションキャンペーンでは、カスタムセグメントやリマーケティングユーザーに加えて、**「類似オーディエンス」**も活用できます。

顧客データとGoogleのオーディエンス情報を照合し、購買履歴やウェブアクティビティなどから類似セグメントを作成し、ターゲティングに利用できます。

「類似オーディエンス」は顧客データをアップロードし、オーディエンスの意向や関心を示すシグナルのデータを照合し、類似のユーザーにリーチすることが可能です。類似度も細く設定ができ2.5%、5%、10%から選択可能です。

画像引用元：https://support.google.com/google-ads/answer/13859703

レポーティング・計測

既に提供されていたレポートや計測方法に、ブランドリフト・サーチリフトの２つが追加されます。ブランドリフト調査は、YouTube インストリームでのみ実施できます。

該当のGoogleアカウントで始める場合、2023年10月よりすべてのアカウントで利用が可能になりました。また2024年1月からすべてのファインド広告が自動的にアップグレードされる予定となっております。

管理画面の設定については、Google公式よりわかりやすく解説がありますので、ご参考ください。

https://support.google.com/google-ads/answer/13695389?hl=ja&sjid=1047640887304796464-AP

デマンドジェネレーションキャンペーンは、従来のファインド広告を進化させYouTubeショートやインストリーム広告にも配信が可能になりましたので、より広範囲のユーザーにリーチし視覚的な訴求が強い広告を出したい企業におすすめです。

また、類似セグメントを活用することで、既存のユーザーと類似した新しいユーザーにアプローチし、新規顧客の獲得が期待ができます。

すでにファインド広告を利用している方や現在運用しているが、配信に行き詰まっている方は一度試してみてはいかがでしょうか。