Google広告・Meta 広告のオーディエンスの種類
WEB広告では、正しいオーディエンスをターゲットにすることが運用の成功に不可欠です。Google広告とMeta広告は、広範なオーディエンスオプションから選択できるようになっております。この記事では、これらのプラットフォームで使用できる主要なオーディエンスの種類について詳しく解説します。
はじめに
Google広告のオーディエンスの種類
Google広告では、さまざまなキャンペーンタイプ(ディスプレイ、検索、動画、ホテル、ショッピング)では、オーディエンスは、特定の興味や関心、購買意図、ユーザー属性情報を持つと考えられるセグメントまたはユーザーグループで構成されています。
広告キャンペーンまたは広告グループにオーディエンスを追加する際、幅広い下記6つセグメントから選択が可能になります。
①アフィニティ セグメント
ユーザーが熱中していること、習慣、興味や関心に基づいてユーザーにリーチできます。ライフスタイル、趣味、習慣などの全体像を基に広告を表示できます。アフィニティ セグメントのユーザーは、健康に関するトピックに高い関心を示すことがわかっており、広告主は商品やサービスを最も関連性の高いユーザーにアピールが可能です。
②カスタムセグメント
カスタム セグメントでは、具体的なキーワード、URL、アプリ名を入力することによりページ、アプリ、動画内のキーワードに関心があると思われるユーザーに広告を表示できるようになります。
たとえば、サッカーシューズを販売する企業が「サッカーをしている方」ではなく「熱心なサッカーシューズコレクター」をターゲットにしたカスタムセグメントを作成することが可能で、以下のように設定をすることが出来ます。
興味 / 関心
– 限定版サッカーシューズのリリース情報。
– プロサッカー選手が着用するシューズのブランドやモデル。
– サッカーシューズのデザインや技術的な進化に関する情報。
URL
– サッカーシューズのレビュー、比較、または最新トレンドを扱うウェブサイトのURL。
– サッカーシューズのコレクションを紹介するブログやフォーラム。
– サッカーシューズの歴史やデザインに関する専門的な記事を提供するサイト。
アプリ
– サッカーグッズのコレクション管理やトレードができるアプリ。
– 新しいサッカーシューズのリリース情報やレビューを提供するアプリ。
このようなセグメント戦略は、単にサッカーファンをターゲットにするよりも、特にサッカーシューズに情熱を持つコレクターや愛好家を具体的にターゲットにすることができます。
③詳しいユーザー属性
ユーザー属性は一般的に基本的な特徴、例えば年齢や性別、子供の有無に基づいています。しかし、さらに詳しいユーザー属性では、大学生、家の所有者、最近子供が生まれたユーザーなども含まれます。これにより、ターゲットティングの質を上げることが可能です。
④ライフイベント
大学卒業や引っ越し、結婚など、人生の大きな節目を迎えているユーザーに、YouTube、Gmail、ディスプレイ広告でアプローチできます。このようなタイミングを捉えることで、適切なユーザーに適切なメッセージの確度の高い広告を配信が可能です。
⑤購買意向
最近の購入意向に基づいてユーザーにリーチします。
広告主が提供する商品やサービスに似たものを調べているユーザーや、購入を前向きに検討しているユーザーに広告を表示したい場合は、このセグメントが重要になります。
またこのセグメントは、購入見込みが高いユーザーに広告を表示してコンバージョン率を上げたい場合に効果的です。
⑥データセグメント(旧リターゲティング)
お客様のビジネスを利用したことがあるユーザーにリーチします。
– ウェブサイトやアプリを過去に利用したユーザー
ウェブサイトやアプリを以前に使用したことがある人々に対してリーチします。
– カスタマーマッチ
CRM(顧客関係管理)システムのデータを用いて、既に顧客となっている人にリーチします。
– 類似セグメント
過去ウェブサイトを訪れたことがある人や既存の顧客と同様の興味や関心を持つ新規ユーザーなどすでに広告主の商品やサービスに興味を示しているユーザーにアプローチが可能です。
Meta広告のオーディエンスの種類
Meta広告のオーディエンスの種類は大きく分けて「コアオーディエンス」「カスタムオーディエンス」「類似オーディエンス」の3つです。
1:コアオーディエンス (Core Audience)
コアオーディエンスとは、年齢、性別、興味、居住地、位置情報や興味・関心などの条件でターゲティング層を指定し、オーディエンスを設定します。
ユーザーが登録している基本情報をもとに、広告の配信先に関するルールを設定しているため、特定の製品やサービスに興味がある可能性の高いオーディエンスをターゲットにすることができます。
・詳細ターゲットについて
詳細ターゲットは、「利用者層」「興味・関心」「行動」「その他のカテゴリ」から選ぶことができ、利用者層は、学歴や仕事、世帯年収、子供の有無などをさまざまな設定が可能です。
「興味・関心」では、「マーケティング」に興味ある幅広いターゲットの仕方もありますが、一方「デジタルマーケティング」や「メールマーケティング」などターゲットを絞って設定することも可能です。
2:カスタムオーディエンス (Custom Audience)
既存の顧客リストや、ウェブサイトの訪問者、アプリの利用者など、特定の行動を行ったユーザーをターゲットにする方法です。これにより、既存の顧客や興味を示したユーザーにリーチすることが可能になります。
自社の顧客リスト(電話番号、メールアドレス)やウェブサイトやアプリのトラフィック、Metaのテクノロジーでのエンゲージメントなどのソースを使用して、広告主のビジネスをすでに知っている利用者のカスタムオーディエンスを作成できます。
またカスタムオーディエンスには、現在4つのタイプがあります。
・ウェブサイトカスタムオーディエンス
Metaピクセルを使用して、Metaのテクノロジーの利用者と広告主のウェブサイト訪問者を照合するターゲット設定オプションです。これにより、特定のグループ(例:商品ページ訪問者だが購入していない人々)をターゲットにカスタム広告を表示できます。さらに、過去30日間にウェブサイトを訪問した全ての人をターゲットにすることも可能です。
・アプリアクティビティカスタムオーディエンス
アプリアクティビティカスタムオーディエンスを作成することで、アプリで特定の行動を取る可能性が高いユーザー群を広告のターゲットに設定できます。Meta SDKを通じて収集したアプリのデータを基に、カスタムオーディエンスを形成するユーザーを指定できます。例えば、アプリのインストール者を基にカスタムオーディエンスを作成すると、アプリ広告のエンゲージメントキャンペーンのパフォーマンス向上する可能性があります。
・カスタマーリストのカスタムオーディエンス
カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンスを作成することにより、ビジネスや商品にすでに興味を示している利用者とつながることができます。「識別情報」と呼ばれる、広告主の既存顧客から収集した情報(メールアドレス、電話番号、住所など)とMetaに開示された情報で構成されます。Metaでは、この情報をハッシュ化してから使用します。
次に、マッチングというプロセスで、ハッシュ化した情報とMetaテクノロジーのプロフィールをマッチングし、Facebook、Instagram、Audience Networkを利用する顧客に広告を配信できるようにします。多くの情報を追加するほど、マッチレート(マッチングの確率)が高くなります。
・エンゲージメントカスタムオーディエンス
エンゲージメントカスタムオーディエンスとは、Metaのテクノロジーやサービスで広告主のコンテンツにアクションを実行したことのある利用者で構成されるカスタムオーディエンスです。
エンゲージメントとは、動画の再生、Facebookページのフォローやリード獲得広告でのフォームの表示など、利用者がMetaのテクノロジー上で実行できるアクションのことです。エンゲージメントカスタムオーディエンスを使用すると、このようなアクションを実行した利用者に広告を表示できます。また、類似オーディエンスのソースとして使用し、Metaのテクノロジー上にある広告主のコンテンツにアクションを実行したことのある利用者に似たターゲットを見つけることも可能です。
カスタムオーディエンスについて(Meta公式ページ)
https://www.facebook.com/business/help/744354708981227?id=2469097953376494
3:類似オーディエンス
類似オーディエンスとは、広告主の既存のオーディエンスと似た特徴を持つ新しいオーディエンスを見つけ出す方法で、既存の顧客と似た特徴や興味を持つ新しい潜在顧客にリーチを広げる機能です。
上記で説明させていただいたカスタムオーディエンスと間違えられがちですが、カスタムオーディエンスはFacebook利用者の中から広告主の既存ユーザーを特定する機能で、これを使って特定のグループに広告を表示します。一方、類似オーディエンスはこのステップをさらに進め、既存ユーザーと特性が似ていると思われる他のユーザーをFacebookの中から見つけ出し、潜在顧客広告を配信することが可能です。
・具体例
①ウェブサイト訪問者に基づく類似オーディエンスのターゲティング
ウェブサイトを訪れたユーザーのデータを利用して、これらのユーザーと類似した特徴を持つオーディエンスをターゲットとします。
②特定のアプリ使用者に基づく類似オーディエンス
特定のアプリをダウンロードまたは頻繁に使用しているユーザーのデータを活用し、これらのユーザーと似た特徴を持つオーディエンスにターゲット広告を展開します。
まとめ
Google広告とMeta広告のオーディエンスオプションを理解し、適切に活用することで、広告キャンペーンの効果を最大限に高めることができます。この機会に色々なオーディエンスタイプを試してみてはいかがでしょうか。