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Gitのバージョン2.23.0で導入されたgit switchコマンドは、ブランチの切り替えや新しいブランチの作成をより直感的に行うためのものです。従来のgit checkoutコマンドに代わるもので、checkoutの持つ複数の機能をより明確に分けています。この記事では、git switchの基本的な使い方と便利な機能をコード例と共に紹介します。

ブランチの切り替え

git switchを使って既存のブランチに切り替える場合、以下のようにコマンドを実行します。

git switch <ブランチ名>

例えば、featureブランチに切り替えたい場合は、次のように入力します。

git switch feature

これはgit checkout featureと同じ動作をしますが、switchはブランチの切り替え専用なので、コマンドの意図がより明確です。

新しいブランチを作成してそのブランチに直接切り替えるには、-cオプションを使用します。

git switch -c <新しいブランチ名>

例えば、新しいfeature-newブランチを作成して切り替えるには、以下のようにします。

git switch -c feature-new

このコマンドはgit checkout -b feature-newと同等ですが、再び、switchの方が操作の意図が明確になります。

ブランチの作成元を指定

新しいブランチを作成する際に、作成元のブランチを指定したい場合があります。git switchでは、-cオプションと共に作成元のブランチ名を指定できます。

git switch -c <新しいブランチ名> <作成元のブランチ名>

例えば、developブランチから新しいfeature-from-developブランチを作成するには、以下のようにします。

git switch -c feature-from-develop develop

作業中に何らかの理由で最後のコミットに戻したい場合、--discard-changesオプションを使用して未コミットの変更を破棄し、最後のコミット状態に戻ることができます。

git switch --discard-changes <ブランチ名>

この操作は注意が必要です。未コミットの変更を失う可能性があるため、使用する前には必ず変更をコミットするか、別の方法で保存してください。

git switchコマンドは、ブランチ操作をより直感的かつ明確に行うための強力なツールです。checkoutコマンドに比べて、何をしているかが明確になり、Gitの作業フローをスムーズにします。この記事で紹介した基本的な使い方とオプションを活用して、あなたのGit操作をより効率的にしましょう。