BI
2024/07/31
與田 龍人

オープンソースの可視化サービスMetabaseを触ってみた

データの可視化は、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールの中心的な機能であり、データを視覚的に理解しやすくするための重要な手段です。今回は、オープンソースのBIツールであるMetabaseを実際に触ってみて、その特徴や使い方について紹介します。

はじめに

データの可視化は、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールの中心的な機能であり、データを視覚的に理解しやすくするための重要な手段です。今回は、オープンソースのBIツールであるMetabaseを実際に触ってみて、その特徴や使い方について紹介します。

Metabaseとは?

Metabaseは、オープンソースのBIツールで、データを簡単にクエリし、視覚化し、ダッシュボードとして共有できるプラットフォームです。直感的なインターフェースと豊富な可視化オプションを持ち、技術的なスキルがなくてもデータを操作できるのが特徴です。

Metabaseの特徴


  1. オープンソース: 無料で使用でき、カスタマイズが可能。

  2. 直感的なインターフェース: ノンテクニカルユーザーでも簡単に操作できる。

  3. 豊富な可視化オプション: グラフ、チャート、地図など、多様なビジュアルを提供。

  4. クエリエディタ: SQLに不慣れなユーザーでも、クエリエディタを使って簡単にデータをクエリできる。

  5. ダッシュボード機能: 複数のビジュアルを組み合わせて、ダッシュボードとして共有可能。


Metabaseのインストールとセットアップ

Metabaseを使用するためには、まずインストールが必要です。MetabaseはDockerイメージとして提供されているため、以下の手順で簡単にセットアップできます。


1.Dockerのインストール: MetabaseをDockerコンテナとして実行するために、まずDockerをインストールします。


2.Metabaseコンテナの起動:




docker run -d -p 3000:3000 --name metabase metabase/metabase



このコマンドでMetabaseコンテナがバックグラウンドで実行され、ポート3000でアクセス可能になります。


3.Webブラウザでアクセス: http://localhost:3000にアクセスし、初期設定を行います。ここで、データベースの接続情報や初期ユーザーの設定を行います。



データベースの接続とクエリ

Metabaseにログインすると、接続するデータベースを設定できます。今回は、Google BigQueryを例に接続手順を説明します。



  1. BigQueryのサービスアカウントキーの作成: Google Cloud Consoleで新しいサービスアカウントを作成し、JSON形式のキーをダウンロードします。

  2. MetabaseでBigQueryに接続:

    1. 管理画面から「Add Database」を選択。

    2. データベースタイプとして「BigQuery」を選択。

    3. サービスアカウントキーのJSONファイルをアップロードし、プロジェクトIDなどの情報を入力。





クエリの作成

クエリエディタを使って、BigQueryのテーブルに対してSQLクエリを実行します。



クエリエディタは、SQLに不慣れなユーザーでも簡単に使えるように設計されています。

ダッシュボードの作成



  1. クエリ結果のビジュアル化: クエリを実行し、結果をグラフやチャートで視覚化します。棒グラフ、円グラフ、線グラフなど、多様なビジュアルオプションがあります。

  2. ダッシュボードの作成:

    • 複数のビジュアルを1つのダッシュボードにまとめて表示します。





ダッシュボードは、リアルタイムで更新され、チームメンバーと共有できます。



まとめ

Metabaseは、オープンソースでありながら非常に強力なBIツールです。直感的なインターフェースと豊富な可視化オプションにより、技術的なスキルがなくてもデータのクエリと可視化が簡単に行えます。特に、Google BigQueryなどのクラウドデータベースと組み合わせることで、リアルタイムのデータ分析が可能になります。


Metabaseを使って、データを効果的に視覚化し、ビジネスの意思決定をサポートしましょう。


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