無料なのに企業は大儲け?フリーミアム戦略を使ってたくさんのユーザーを獲得しよう!!

自社のサービスを展開し始める時、ユーザーと収益の確保は非常に大きな問題です。
ビジネス界で近年フリーミアムという戦略が注目されており、様々なサービスがこの戦略を導入しています。
例えば,YouTubeやDropboxといったサービスがこの戦略を使って多くの顧客を獲得し、さらにサブスクリプションサービスに誘導することで、収益も確保しています。
フリーミアム戦略とは一体どのような戦略なのでしょうか?
そして、この戦略にはどのような成功事例が存在するのでしょうか? 今回はこのような内容を解説&図解していきます!
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導入 近年大注目!!フリーミアム戦略とは?
フリーミアム戦略とは、利用者に機能制限つきのサービスを無料で提供するビジネスモデルのことを指します。
Dropboxを例に考えてみるとわかりやすいでしょう。Dropboxは無料ユーザーでも数GB分は自由にファイルを保存することができます。 この戦略をとることにより、まず多くのユーザーを獲得することができます。 しかし、ユーザーに無料で使ってもらってばかりでは赤字が広がっていってしまいます。
では、このフリーミアム戦略において一体どのように収益を確保するのでしょうか?
ここで王道となってくるビジネスモデルは、フリーミアム戦略で手にしたユーザーをサブスクリプションサービスへ誘導するパターンです。 サブスクリプションとは使用した期間や使用量に応じて課金が発生するビジネスモデルです。
例えば先ほどあげたDropboxでは、課金すると容量をさらに多く使えたり、セキュリティが強化されたりします。 このような手段を取ることで、ユーザーの確保、収益の確保を両立するのです。
課題 フリーミアム戦略の成功事例は?
ではフリーミアム戦略の成功事例はどのようなものがあるでしょうか? 先ほどあげたDropbox、そしてYouTubeの例を詳しく紹介します。
・Dropbox
先ほどもあげたDropboxはフリーミアム戦略で成功した代表的な事例です。 無料ユーザーでも数GB分のオンラインストレージが使えますが、課金をするともっと大きな容量を使うことができます。
このようなビジネスモデルにすることにより、初めは小さいファイルのやりとりだけで使っていたユーザーが、どうしても容量が足りなくなって課金するといった自然な流れを作り出すことができています。
・YouTube
YouTubeも無料で、広告付きではありますがほとんど全ての機能を使うことができます。 これもフリーミアム戦略の一つです。(ただし、広告料がかなり大きいので、無料ユーザーのみでも収益は確保できています)
そして、課金をすると広告が表示されなくなり、よりスムーズな動画視聴を行えるようになります。 このようにYouTubeは無料ユーザーによる広告収入、有料ユーザーの課金という二軸を収益の柱とし、大成功を納めているのです。
解決 失敗すると危険? フリーミアム戦略の気をつけなくてはいけないポイント
これだけ見るとフリーミアム戦略は良いことづくめのように見えます。 しかし、フリーミアム戦略は運用と仕組みづくりが大変難しいのです。
ここで、フリーミアム戦略の代表的な失敗事例を見てみましょう。
アメリカの会社Chargify LLCは支払い請求管理ソフトにおいてフリーミアム戦略を導入しましたが、失敗し、一時は経営が傾くほどの大赤字を計上してしまいました。
この事態は、無料プランで十分すぎるほどの機能を備えており、有料プランに移行する顧客がほとんどいなかったため発生してしまいました。
このようにフリーミアム戦略ではどこまでの機能を無料で提供するか、といった点が非常に難しいのです。 YouTubeのように無料プランで広告収入で稼ぐという方法もありますが、広告にうんざりしてユーザーがすぐに離れてしまう可能性もあります。
したがってフリーミアム戦略を導入する上では、その運用と仕組みを徹底的に考える必要があるのです。

結論 フリーミアム戦略をうまく活用しよう!
今回はフリーミアム戦略について、その特徴や、成功事例を解説&図解しました。
上で取り上げたYouTubeとDropboxだけでなく、クックパッド、Evernoteといった多くのサービスが、フリーミアム戦略を活用し、多くのユーザーを獲得しています。
しかし、フリーミアム戦略には失敗すると大きな赤字になってしまうというリスクも存在します。 それを防ぐためにも、フリーミアム戦略の導入前には、ユーザーが求めるものをしっかりと把握し、その運用と仕組みを慎重に検討する必要があります。
うまく導入すれば、フリーミアム戦略はあなたのビジネスに新たな可能性を与えてくれるでしょう。
ビジネスを広げる際にはぜひ一度フリーミアム戦略も検討してみてくださいね!!