調達や購買を科学的に遂行するプロセスRFxを知っていますか?
調達や購買のプロセスにおいて、RFQ(見積依頼書)、RFI(情報提供依頼書)、RFP(提案依頼書)が重要な役割をするのを知っていますか。特に海外ではこれらが重要視されています。
これらの3つの依頼書を調達価格決定の際に重要に扱うのがRFxです。
見積依頼書(RFQ)、RFI(情報提供依頼書)、RFP(提案依頼書)のそれぞれについても詳しく図解でご紹介しますので、参考にしてください。調達や購買のプロセスをもっと科学的に、合理的に進める方法について学んでみましょう。
目次
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導入 RFI、RFP、RFQの3つからなるRFxについて
「RFQ(見積依頼書)(Request for Quotation)」などはよく日本でも使われるでしょう。
似た言葉として「RFI(情報提供依頼)(Request for Information)」は、調達・購買を行う場合に、サプライヤーの企業情報を提供するように依頼し、取引する際の条件を満たしているかなどをチェックするための依頼書です。
また、「RFP(提案依頼書)(Request for Proposal)」は、サプライヤーの技術的な提案をお願いする依頼書です。価格面で「RFQ(見積依頼書)(Request for Quotation)」をお願いする前に、技術的な具体的な提案や細かな明細をもらうものとなっています。
この3つのRFI(情報提供依頼)、RFP(提案依頼書)、RFQ(見積依頼書)をもらうRFxが今注目されています。
RFxを行うことで、属人的ではない科学的なプロセスで調達や購買が実現できておすすめと言えるでしょう。
課題 RFxの重要性とは? RFxで多くのサプライヤー比較が科学的に可能に
RFxの重要性とは、多くのサプライヤーを比較する際に重要となります。
多くのサプライヤーを比較検討する際に、RFI(情報提供依頼)、RFP(提案依頼書)、RFQ(見積依頼書)を均一に提出してもらうことで、科学的に比較できるのがメリットです。
サプライヤーのその場での説明や関係などで決めたり、調達・購買担当者が直接聞いて判断したりするのではなく、科学的な3つの依頼文書によって比較検討することは合理的です。
一度に多くのサプライヤーを比較検討するには、とても科学的で合理的、効率的な調達・購買方法と言えるでしょう。
特に日本ではRFI(情報提供依頼)、RFP(提案依頼書)がなく、サプライヤーと食い違いが起きることがあります。しっかりこれらの依頼も行い、多くの情報を得る方法がおすすめです。
解決 RFI、RFP、RFQ それぞれの作成ポイントについてもご紹介
そこで、RFI、RFP、RFQのそれぞれの作成ポイントについても詳しくご紹介します。
RFI(情報提供依頼)の作成ポイントとしては、サプライヤーの会社の基本情報、取引条件、生産仕様などの情報を書いてもらう欄を設けて依頼します。
「どのような商品やサービスを提供できるのか」も質問項目として記載します。するとサプライヤーからは、製品カタログやパンフレット、事例集などがそれによって提示されるでしょう。
RFP(提案依頼書)を作成する際のポイントですが、RFI(情報提供依頼)で依頼した提供できる商品やサービスについて、さらに具体的な提案を依頼するのがポイントです。
個別の見積もり金額なども詳細に明記してもらえるようにします。 そして、これを見てRFQ(見積依頼書)をお願いする流れになっていきます。
RFQ(見積依頼書)を作成するポイントとしては、「依頼主情報」や、「商品やサービスの仕様」、「数量及び単位」を明記してもらい、「受け渡し方法」、「納品場所」、「納期」、「支払方法」、「およその発注スケジュール」などをお願いすることもあるでしょう。
結論 RFxで調達の効率化、コストの最適化を
RFxでは、RFI、RFP、RFQをそれぞれフォーマット化して、同じ内容や条件で科学的に比較検討できるようにするのがポイントです。
これからは、RFxで調達の効率化、コストの最適化を図ることが大切と言えます。海外で行われているように、日本でも合理的にRFxを目指していくのがおすすめです。
多くのサプライヤーを比較できる科学的根拠を持って調達・購買を行っていくようにするといいでしょう。 そのことによって、調達・購買の失敗もなくなります。
そして、きちんとフォーマット化しておくことで、いつでも同じ条件で比較検討して考えることができて便利です。
多くのサプライヤーで比較検討することもとても重要です。RFxを大いに活用するといいでしょう。