機械学習フレームワーク「ML.NET」新版の注目機能は、自然言語処理関連機能の充実
機械学習フレームワーク「ML.NET」新版の注目機能は、自然言語処理関連機能の充実
オープンソースのクロスプラットフォーム機械学習フレームワーク新版が登場
米Microsoftは去る11月10日、機械学習フレームワーク「ML.NET」の新バージョン「ML.NET 2.0」を発表しました。「ML.NET」は、.NET 開発者プラットフォーム向けクロスプラットフォーム機械学習フレームワークで、オープンソースで提供されている。
新バージョンではもっとも強化されているのは、自然言語処理の機能。自然言語処理モデル「NAS-BERT」を実装可能な「Text Classification API」や、類似性を判断する「Sentence Similarity API」など、自然言語処理を扱う機能やデータ学習のプロセスを自動化するAutoML APIの強化を行ったそう。
また、文章の類似度合いを判定するAPIも使えるようになった。「ML.NET 2.0 がリリースされたばかりです」、「ML.NET の新しいバージョンがあります」、「スペインの雨は主に平野にとどまります」などの文章を読み込ませ、類似性を5段階で評価することで、文類似性モデルをトレーニングできる。
Microsoftとしても、高まっている自然言語処理の需要に応えたといったところだろう。
●Announcing ML.NET 2.0
Announcing ML.NET 2.0
そして、機械学習を自動化するAutoMLの機能も改良し、二項分類、多クラス分類、回帰モデルをAutoMLのパイプラインで使えるようになった。また、学習モデルを学習させるときに、どの手法で学習させるのかを選べるようになった。