用語集
2021/11/17
SiNCE 編集部

イノベーションを起こしやすい働き方?急成長を遂げたGoogleが実践していた20%ルールを知っていますか?

約20年で大きな成長を遂げたGoogleですが、Googleがかつて実践していたのが20%ルールです。今回は、この20%ルールについてご紹介します。
Googleのような急成長を遂げるには、何が必要なのかのヒントになるでしょう。社員の仕事への取り組み方や時間の割き方の参考にしてください。20%ルールは、将来のチャンスを作る時間、イノベーションのための時間とも言われています。
詳しく図解して20%ルールについてご紹介しますので、参考にしてください。

  • 動画で図解を⾒る

導入 20%ルールとは何?将来のチャンスのための時間の使い方とは?

急成長を遂げたGoogleが社内で活用していたルールに20%ルールがあります。

仕事に使う時間のうち、20%程度を将来の大きなチャンスになるかもしれないプロジェクトや取り組みを探るために使うルールです。

Googleの共同創設者のLarry Page氏とSergey Brin氏が2004年に、20%ルールを社内で推進しています。

仕事での時間を目の前の仕事だけに使うのではなく、先を見据えてもっと大きなチャンスのために使うように提唱。

仕事をする時間のうち20%をそうした時間に充てるルールとなっています。それは生産性を追い求める企業ではなかなかできそうでできない考え方であり、ルールと言えるでしょう。

課題 20%ルールの効果とは?イノベーションが創出される結果に

実際に20%ルールの効果についてご紹介すると、20%の自由時間によってイノベーションが生まれる可能性があるというメリットがあります。

この20%ルールによって実際にGoogleでは、VR体験が楽しめるGoogle Cardboardやスマートウォッチ向けのWear OSを2014年に導入するに至るなど、目覚ましい飛躍を遂げています。

自由な時間から実際に自由な発想が生まれた結果となっています。 ただし、20%ルールにもいくつかデメリットがあります。

20%を自由時間にする余裕がなければ本来、20%ルールは活用できないのは大きなデメリットでしょう。また、この20%ルールを課すことで他に支障が出てくる可能性も出てきます。

解決 20%ルールによって生み出されたサービスとは?事例をご紹介

20%ルールによって、どんなサービスが生まれたのかについてもGoogleの他の事例でもご紹介します。GmailやGoogle AdSenseなどがありますので、参考にしてください。

Googleは検索エンジンとして高性能が当時から評価されていましたが、そこからウェブメールGmailを開発。

開発当時は、実際には反対の声が多くあったと言われています。 「検索エンジンとは全く関係がない」ことをやる、そしてそこに時間を割くことに反対意見が多くありました。

しかし、そこに時間を割いたことで、今のようなGoogleマップやGoogleニュースなどに大きく広がっていったと言えます。

Google AdSenseも、Google検索を活用してその履歴から関連した広告が自動的に配信されるサービスです。Googleが検索エンジンの成功だけに留まっていたとしたらこうしたサービスも生まれなかったでしょう。

結論 20%ルールでイノベーションの時間を作り出したい!

企業として大きく成長するには、こうした20%ルールのような自由時間の設定も大事なことです。自由な時間をきちんと評価することで、新しいイノベーションが生まれることにもなるでしょう。

とりあえず、仕事に直結したことでないことに時間を割いてみることが必要です。

視野を広げたり、ネットワークを広げたり、異なるスキルを磨いたりすることに時間を割いてみることで、将来の大きな展望が見つかることがあるでしょう。

時間に余裕がないと自由な時間を作ることができず、さらに仕事時間が増えることにもなりかねない可能性もあります。

しかし、そうした時間を評価する、人材能力を大事にしていくことが企業が大きくなるきっかけとなりえます。

New call-to-action