緊急事態!Web広告の効果・CVが正しく取れなくなった!?対処法などを解説
今、SNSやリスティングなどのWeb広告効果が正しく取れなくなる現象が多発しているのをご存知ですか?米アップル社が2020年9月からiPhoneやiPad、iPod touch向けとして段階的におこなっている最新OS「iOS 14.x」へバージョンアップされたことで一部のWebマーケティングのCVが取れないという影響が出てきています。
これによってネット広告に多くの支障が発生。しっかりとした対処法を取ることが必要とされています。Web広告でユーザーの識別や属性・興味関心・その他データの取得ができない、広告効果が正しく取れなくなっている改善ポイントを今日は図解します。
目次
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導入 iOSのアップデートでWeb広告のCVが正しく取得できない現象が多発するのはなぜ?
ネット広告は今や集客には欠かせない存在となっています。しかし最近、iOS 14へのバージョンアップによって、CV(コンバージョン)が正しく取得できないという現象が多発しています。何が起きているのかを解説します。
AppleがSafariに搭載したITPと機能があるのですが、ユーザーのプライバシー保護を目的としたユーザー追跡防止機能が特徴です。サードパーティーCookieの働きを抑制する機能があるものです。
これがiOSのすべてのブラウザへ拡大されたことによって、ChromeやYahooアプリなどにも適用されるようになりました。それによって、サードパーティーCookieを用いた情報取得やCV測定方法がほとんどできない状況が起きています。
課題 Web広告のCVが正しく取得できない原因は大きく2つ!
Web広告のCVが正しく取得できない原因として大きく2つあります。
1つ目はiOS 14.xへのバージョンアップで媒体側の対応が追いついていないためです。2021年7月現在、特にFacebookやYahoo!で影響が大きくなっているようです。
そこで、Facebook 広告ではIDFAのユーザー属性(年齢、性別、興味関心)の情報収集を継続するため、SKAdNetworkへの対応も予定しています。Facebook SDKの新バージョンの利用を行うことが推奨されています。
2つ目は、オンライン決済時にセッションが切れてしまい、広告で取得すべきデータの引き継ぎができなくなっているためです。ECのAmazon決済など便利なサービスが増える反面、セッション切れが原因でCVが取れない現象が多発。
IDFAのユーザー属性(年齢、性別、興味関心)が取得できなくなり、ターゲティングの母数が減少したり、インプレッション数が減少したりしています。属性から広告配信を行う精度が低下してしまっています。
解決 Web広告のCVを正しく取得するための解決策は?
予約や問い合わせなどオンライン決済を含まない場合は、広告にパラペーターを付与してGoogleアナリティクスなどでCVを確認する方法が解決策としておすすめです。GoogleアナリティクスでCVの設計をきちんとしておくと、Webサイトのしっかりした効果測定が可能です。
ECなどでオンライン決済をしている場合は、ECの管理システムに情報が紐づくよう改修を行うといいでしょう。または高機能アクセス解析ツールを導入する方法もあります。ただどちらもそれなりに時間とコストが発生するのがネックです。
広告管理ツール以外でもCV測定が行えるようにしておく必要があります。
また、各広告サービス提供企業が、対応の施策を提供してくれるようになっていますので、それらをチェックすることも大切です。Yahoo広告は、CV測定機能補完タグの追記対応を推奨し始めています。
結論 広告CVを絶対の指標とせず来店や購入・契約など売上に直結した場合をCVと定義すべき!
ネット広告でCVを取得することは重要ですが、最近のiOS 14へのバージョンアップによって、CVが正しく取得できない状況を知っておくといいでしょう。
Appleがユーザーのプライバシー保護を目的に、ユーザー追跡防止機能が強化。サードパーティーCookieの働きを抑制する機能が働くようになっています。ChromeやYahooアプリなどにも広く影響を与えています。
こうした状況下では、そもそも広告のCVを当てにするのはやめたほうが良いのかもしれません。Web集客は予約などでCVを取ることができますが、実際に来店や購入・契約に至った際を、CVの定義として数字を取っていく方法が確実でおすすめです。
プライバシー保護が強くなってきていますので、できるだけ直接顧客からCVを取っていくように工夫することもこれからは必要になりそうです。