ITグランドデザインとは?どんな観点が重要?

企業では様々なIT投資を行っているでしょう。ITシステムは様々な業務、個々の担当者で利用されていますが、企業全体としてIT投資の方向性や業務システムの構築、利用の計画を立てているでしょうか。
ITグランドデザインを考えることで企業全体のITシステムへの投資の方向性を考え、最適なものとすることが可能です。今回はITグランドデザインとは何か、どのような観点が重要なのかを図解してご紹介します。参考にしてください。
目次
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導入 ITグランドデザインはシステム導入やデジタル戦略を考える際に必要な観点
ITグランドデザインは、企業にITシステムを導入する際やデジタル戦略を練る際に、考えておきたいものです。
ITシステムの導入は大きな費用を伴いますので、それに見合った効果、効率性を考える必要があるでしょう。企業におけるITシステムの将来像といったものも掲げた上で行うことが重要です。
企業の戦略として、ITシステムの方向性をしっかり考えるのがITグランドデザインです。 IT投資の予算配分もしっかり考える必要があり、費用対効果も考える必要があるでしょう。
投資の優先順位も考えなければなりません。IT投資の方向性を考え、予算配分、投資の優先順位を考える際にITグランドデザインが役立ちます。
課題 ITグランドデザインが欠けていることによるデメリットに注意
それでは、ITグランドデザインが欠けているとどんなデメリットがあるのでしょうか。
ITグランドデザインがないと、ITシステムの投資が適切でないために「システムによってかえって業務量が増えた」「使いこなせない人材の方が多い」という現場の声などが生じてしまいます。
ITシステム化は現行のやり方をそのままITでシステム化するのみでなく、効率を上げる方法を分析しながら行うことが大切です。
それを怠って現状を分析しないで行うと、ITシステム導入の効果があまりなくなります。また、実際の費用対効果の分析方法もよくわからない状態の場合もあります。
解決 ITグランドデザインを考えるときの様々な具体的観点とは?
具体的にITグランドデザインを考える際の観点についてもご紹介します。
IT戦略を考える際には、まず、最新のIT情報を収集することが重要です。同業他社の事例なども情報収集しながらRFI(情報提供依頼書)を作成して最新情報をベンダーに質問するようにするのもいい方法です。
次にITシステム化したい業務の分析を実施。業務を可視化するのがポイントです。効率化できる業務を細かく分析してみましょう。
そして、投資することで費用対効果があるかどうかを事前に見極めることが大切です。
費用対効果の考え方としては、単なる人件費の削減だけでなく、例えば事務作業の軽減によって他の業務、新たな商品開発や企画などへ専念可能になったなど、様々な角度から費用対効果を考えましょう。
また、ITグランドデザインによって企業のリスクを削減できるという観点もあります。
内部統制や不正やミスを削減する仕組みをシステム化することでリスク削減が可能です。様々な面でITグランドデザインを活用することができるでしょう。

結論 ITグランドデザインを考えるにはコンサル会社活用もいい方法
ITグランドデザインはこれから益々大切になります。
これからの時代は、データ経営等への流れも進み、ITシステムへの投資の最適化を図る必要があるでしょう。自社のみではテクノロジーへの知見が弱いなどの問題点があればコンサル会社などを用いるのもおすすめです。
コンサル会社へ依頼することで、自社でやるよりも結果的に将来的なリターンは大きいと言えます。ズカイズムも日々多くの企業様の相談に乗っていますので、活用してください。
業務ごと、担当者ごとに考えていては最適なITシステム化は難しくなります。きちんとした業務分析を数値化しながら行うことが大切です。
また、ITグランドデザインによって、効率化が図れ費用対効果が得られるだけでなく、企業のリスク削減が行えることも重要な観点として考えておくべきです。