用語集
2021/07/07
SiNCE 編集部

採用ブランディングは必要?その効果的な方法は?

コロナ禍で生き残りをかけている企業も増え、競争が激化しています。採用面ではというと、企業が減少しつつあり、採用市場が良くなっているとも言えます。

しかし、優秀な人材確保はどの企業にとっても難しくなっています。

そんな中、「採用ブランディング」という手法が人気です。「ブランディングbranding」は、企業や組織などをブランド化して価値を高めていくこと、採用をやりやすくするものです。なぜ今、この「採用ブランディング」が注目されているのかについて詳しく図解していきます。「採用ブランディング」の効果的な方法も知ってみるといいでしょう。

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導入 採用ブランディングは必要?その効果的な方法は?

なぜ採用にブランディングが必要なのかですが、採用ブランディングによって、他社とは異なる差別化を図ることができるのが魅力です。

最近では、SNSなどを通して多くの企業が自社のイメージをブランディングしています。ブランディングによって「あの企業はこういう企業だ」「あの企業の商品をいつも愛用している」「あの企業の雰囲気はとてもいい」といったイメージを抱く人が増えているのが傾向です。

もちろん、反対にSNSでいろいろな意見が交わされることもあり、評判が悪くなることもあります。しかり、企業にとってファンとも言える人たちを多く作っていることでのメリットが大きくなっています。

ブランディングによって商品販売だけでなく、企業自体のファンを作ることによって、採用面でも「あの企業に働きたい」と考える人も増えて大きなメリットになっています。

課題 なぜ採用にブランディングが必要なのか?

採用ブランディングは、自社の理念や哲学、事業内容、社風や労働環境、社会貢献など様々なことを理解してもらうように努めることから始めます。企業全体が目指すものを理解してもらうことで、長く顧客に愛される企業や商品、サービスを築き上げます。ブランディングができると、あえて求人広告を出さなくても、採用が行えるようになる可能性があるのは大きなメリットです。

ブランド化することによって、企業規模の大小に限らず、「これを作らせたら技術が高い会社」などと認知され、採用も上手くいきます。

詳しく採用ブランディングのメリットについて5つ挙げます。
① 企業の認知度、ブランド力の向上
② 競合他社との差別化
③ 求人応募者の増加による求人費用の削減
④ 求人応募者とのミスマッチの軽減
⑤ 社員のモチベーションの向上

採用ブランディングでは多くのメリットがあることがわかります。

また、一方でデメリットもありますのでご紹介します。ブランディングするには、会社全体で取り組んでいくことが必要です。企業理念や哲学は会社全体で育んで形成していかなればなりません。ブランド化が成功させるには継続した取り組みも必要で、時間が掛かるのがデメリットです。長く継続的に取り組むことで評価されますので、しっかりとしたビジョンや計画性がないと長続きしません。

解決 採用ブランディングのための具体的な方法とは

さて、採用ブランディングのために実際にどうしたらいいのか?ですが、4つのステップをご紹介します。

① 自社分析
採用ブランディングのためには、まず自社がどんな会社であるのか分析することが大事です。業界全体を見たり、採用市場を見たりして、自社のポジションを分析します。現在業界の中でどんな魅力を発揮できるのか、独自性があるのか、将来どうなっていくのかなど、自社の魅力、ブランド構築となるものを分析します。

② ブランディングする際のターゲットの明確化
採用ブランディングでは、どんな人材を採用したいと思っているのか、ターゲットを明確にすることも大切です。具体的に「どんな人を求人したい」と考えて、それに合わせて「どんな企業イメージをアピールしたい」と計画して採用ブランディングします。


③発信する内容の精査
例えば「地域社会に貢献したい」「お客様サービスを徹底したい」という人材を採用したいならば、そうした内容を精査して採用ブランディングします。地域社会への貢献、お客様サービスの細かさを様々な手段で広報していくのがおすすめです。


④ ブランディングの継続
長期的にブランディングは継続していく必要があります。イメージを定着させるために、採用部署ではこれを専門にしながら継続的に行っていくことが大切です。

結論 採用ブランディングが増々必要に!自社分析と一貫した発信が大事!

採用ブランディングは、これから増々必要になってくるでしょう。多くの企業の中で差別化を図ることがとても大事な時代です。

例えば、無印良品はスローガンとして「自然と。無名で。シンプルに。地球大。」を掲げていますが、多くの人にイメージが浸透しています。しっかりブランディングが行われている結果です。他の企業ではなく「無印良品で働きたい」というこだわりがある人も多くいます。

こうしたことが採用ブランディングの目指すところです。時代の流れや流行だけにとらわれることなく、自社のブランディングをすること、姿勢を変えないこと、魅力を伝えることが採用ブランディングで大事なことです。

採用面では遠回りのような手法かもしれませんが、こうした方法が売上アップ、世間の認知度のアップ、採用率のアップ、ミスマッチを防いだ適材採用ができます。自社分析をして、どんな人に対してブランディングしたいのか、内容を精査して長く続けると効果的な手法となるでしょう。

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